レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年04月23日
- 登録日時
- 2015/11/12 19:26
- 更新日時
- 2015/12/01 18:45
- 管理番号
- M0197
- 質問
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解決
芦野と美原の間にある緑地帯のことを知りたい。(道路計画のこと、緑地帯でこどもエコクラブがトンボの調査をしていた等、緑地帯に関すること)
- 回答
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①新聞の記事をお探しとのことで、道新データベースで「釧路 愛国緑地帯」で検索、こどもエコクラブの愛国緑地帯での活動に関する記事あり。
「こどもエコクラブくしろ」は1996年6月発足、愛国緑地帯と都市計画道路・釧路環状通りを活動の場として美化清掃や動植物の生態観察を行っている。緑地帯でのトンボ調査に関しては、北海道新聞の1997年3月17日朝刊22面、1998年3月27日朝刊20面、1999年3月30日朝刊22面に記事あり。最近ではコカ・コーラ環境教育賞活動表彰部門優秀賞受賞の記事(2009年8月12日朝刊25面)と北海道フラワーソン2012に参加の記事(2012年6月17日朝刊27面)あり。HPには活動のあゆみが掲載されている。
②緑地帯について
所蔵している「こどもエコクラブくしろ(活動報告書3冊合本製本)」は芦野と美原の間にある緑地帯にある芦美池でのトンボの調査についてに報告で、その中で調査地である緑地帯の概要に触れている。それによると、新住宅市街開発法による愛国ニュータウン造成事業(美原団地造成1974~1983)時、都市計画道路・釧路環状通りは造られ、造成終了後にバイパスを通す計画だった。
その後、美原1丁目と2丁目の児童が美原団地内の児童数増加により1989年度から芦野地区(造成1983~1988)の芦野小学校へ小学校区域変更となった。したがって、美原から都市計画道路・釧路環状通りを横断し芦野小学校へ通学しなければならなくなったため、保護者や地域住民、教育関係者の議論の末に児童の安全を考慮して計画は先送りとなり、車両通行がされないまま今日に至っている。
しかし、1993年頃より美原地区の児童数減少によって1996年の新1年生から学区再編成が実施され、美原1丁目と2丁目の児童は計画道路・釧路環状通りを横断して通学する必要が無くなった。釧路市道路建設課では当初の計画通り将来道路として整備するとしている(1998年当時)。
③緑地帯でのトンボ調査関連
都市計画道路・釧路環状通りの両縁に水はけを良くするために側溝が掘られ、長年経つうちに雨水などが自然と溜まって池のようなものができている。その中で大きな水溜りは「芦美池」と名付けられ、そこに生息している日本固有亜種のエゾカオジロトンボやカラカネイトトンボなどの調査をこどもエコクラブが行っていた。
その活動のサポーターがトンボを研究している佐々木誠治さん、最近の記事では愛国緑地帯で環境省の準絶滅危惧種の「エゾアカネ」を確認(2012年8月2日北海道新聞朝刊24面)。緑地帯・芦美池でのトンボ調査について標茶町郷土館報告9号と10号に記事がある。
追記:2013年9月23日釧路新聞1面に計画道路関連の記事あり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- “北海道新聞データベース”. 北海道新聞. https://t21.nikkei.co.jp/g3/p01/LCMN0F11.do/doshin/ (参照 2015-11-12)
- こどもエコクラブくしろ編. 住宅団地の中のトンボたち: 釧路市愛国緑地帯芦美池トンボ観察・調査. こどもエコクラブくしろ, 1997~1999 (合本製本 K486/K 資料コード:211957887)
- 標茶町郷土館編. 標茶町郷土館報告: 第8~10号. 標茶町郷土館, 1995~1997 (合本製本 K069/S 資料コード:214471999)
- “こどもエコクラブくしろ”. こどもエコクラブくしろ. http://www12.plala.or.jp/ecoclub_kushiro/ (参照 2015-12-1)
- キーワード
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- 芦野
- 美原
- 緑地帯
- 芦美池
- こどもエコクラブ
- トンボ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000183679