レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004年08月01日
- 登録日時
- 2005/01/26 15:09
- 更新日時
- 2018/01/19 13:53
- 管理番号
- edo2004-08
- 質問
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解決
「江戸」の由来について
- 回答
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【資料1】『江戸東京歴史読本』によると地名の由来は諸説あるようです。
(1)川の海に臨んだ江の戸(入り口)、あるいは入り江のある所などの意味で、江戸の「門戸」説。
(2)土地柄や地勢に関連した古くからの呼称と考えられ、『古今要覧稿』には「江所(江に臨む所)」とあることから「江所」説。
(3)江の湊説。
(4)荏原の繁茂する「荏土」説。
(5)「余戸」説。
(6)アイヌ語説では“etu(宇土・烏頭(うとう)と同じく出っ張ったところ、岬または端の意味)”に由来するとする、アイヌ語説。
この中のどれを有力とするかは意見が分かれており、【資料2】『東京都の歴史』【資料9】『江戸東京残したい地名』は(1)を、【資料3】『江戸東京学事始め』は(2)を、【資料4】『家康はなぜ江戸を選んだか』は(3)をそれぞれ検証した上で支持しています。いずれにせよ、この結論に関しては、まだ研究の余地があると思われます。
いつから「江戸」と呼ばれたかについては(備考)をご覧ください。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 関東地方 (213 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『江戸東京歴史読本』(小森隆吉 弘文堂 1984年 2136/ 517/84 p.10-13)
- 【資料2】 『東京都の歴史』(児玉幸多・杉山博 山川出版社 1969年 2136/ 258/69 p.77)
- 【資料3】『江戸東京学事始め』(小木新造 筑摩書房 1991年 2136/1/91 p.26-28)
- 【資料4】『家康はなぜ江戸を選んだか』(岡野友彦 教育出版 2009年 2136/502/009 p.118-130)
- 【資料5】『江戸東京地名事典 新装版』(雪華社 1981年 2913/4/81 p.304-305)
- 【資料6】『地名語源辞典』(校倉書房 1989年 2910/8/1 p.72)
- 【資料7】『広辞苑(第6版)』(岩波書店 2008年 8131/45/0008-S00 p.316)
- 【資料8】『角川日本地名大辞典 13 東京都』(角川書店 1991年 2910/2/14-S00 p.130)
- 【資料9】『江戸東京残したい地名』(本間信治著 自由国民社 2009年 2913/1136/0009-S00 p.243)
- 【資料10】『江戸東京学事典』(新装版)(小木新造他編 三省堂 2003年 2913/1043/003 p.13)
- 【資料11】『国史大辞典』第2巻(国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1986年 2100/352/2-S00 p.307)
- 【資料12】『日本国語大辞典』第3巻(日本大辞典刊行会編 小学館 1989年 8131/1/3-S00 p.202)
- 【資料13】『新編姓氏家系辞書』(太田亮著 丹羽基二編 秋田書店 1994年 2881/16/94 p.220)
- キーワード
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- 江戸
- 地名由来
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- (関連事例)「江戸」はいつ頃から「江戸」と呼ばれるようになったのか。「江戸氏」とは関係があるのか。 https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000185622
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000013901