レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20170911
- 登録日時
- 2020/04/30 00:30
- 更新日時
- 2022/02/09 15:59
- 管理番号
- 3141
- 質問
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帝室博物館総長の九鬼隆一(くき りゅういち)が明治26年11月~12月に出張していた際の出張先について調べられる資料があれば教えてほしい。
奈良・長谷寺に隆一の妻(波津子)が記した書簡が保管されており、書簡中に「(明治26年11月は)隆一は恩地に赴いているおり、翌月には帰京する予定である」旨記されており、翻刻を著すうえで「恩地」がどこを指すものであるか調べられれば補足を入れたいとのこと(書簡内の内容から考えて、「恩地」は関西あたりを指していると思われるとのこと)。
- 回答
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当館研究員に問い合わせたところ、臨時全国宝物取調局の記録(『宝物目録』、列品番号:QA-3623)中の福岡・熊本・鹿児島の宝物目録(QA-3623-86、87、90、94)に九鬼の書き込みが残っている旨の回答あり。
福岡・熊本・鹿児島の『宝物目録』についてはマイクロフィルムになっているものがあり、該当するフィルムの閲覧を希望されたため、提供した。
・『鹿児島県宝物目録』(QA-3623-94、マイクロフィルム番号:2075)
・『熊本県宝物目録』(QA-3623-90、マイクロフィルム番号:2076、2077)
・『福岡県宝物目録』(QA-3623-86、マイクロフィルム番号:2084、2085、2086)
また、国立公文書館がデジタルアーカイブ(https://www.digital.archives.go.jp/)として公開している『枢密院文書』についても案内。
「枢密院文書・枢密院高等官転免履歴書 昭和ノ一」(https://www.digital.archives.go.jp/item/1764716) (2021/08/10アクセス確認)
京都~奈良へ出張した月日は明記されていないが、書簡の内容に合う地域への出張の記録であるため、参考になるとのこと。
- 回答プロセス
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・基本文献として『東京国立博物館百年史』(当館請求番号:000-246)を当たったが、出張等については記述なし。
・当館研究員に問い合わせたところ、臨時全国宝物取調局の記録(『宝物目録』、列品番号:QA-3623)中の福岡・熊本・鹿児島の宝物目録(QA-3623-86、87、90、94)に九鬼の書き込みが残っている旨の回答あり。
・併せて、九鬼隆一についてWEB検索したところ、国立公文書館がデジタルアーカイブとして公開している『枢密院文書』内に九鬼の出張に関する文書あり。
「枢密院文書・枢密院高等官転免履歴書 昭和ノ一」(https://www.digital.archives.go.jp/item/1764716)
明治26年9月22日付に「鹿児島県下へ出張の序でに京都・大阪府及び奈良県下へ出張仰せ付けらる」旨記述あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 博物館 (069 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 九鬼, 隆一, 1852-1931
- 臨時全国宝物取調局
- 宝物目録
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 歴史資料
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000281396