レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年09月04日
- 登録日時
- 2008/09/04 12:35
- 更新日時
- 2008/09/09 10:10
- 管理番号
- NIER2008100
- 質問
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解決
戦後中学生国語の教科書「中等国語一」に掲載されている宮沢賢治の「雨ニモマケズ」について、
昭和22年と昭和23年に発行したものには「玄米三合」と記載されていたが、その後「玄米四合」(オリジナル通り)に戻ったのはいつか。
- 回答
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①当館所蔵「中等国語一(1)/文部省著作 昭和24年1月17日翻刻発行」、
「中等国語一(1)/文部省著作 昭和25年2月19日翻刻発行」はどちらも“四合”と記載されている。
昭和23年まで”三合”であることがわかっているので、”四合”に戻ったのは昭和24年からと推測できる。
②国立国会図書館所蔵「「雨ニモマケズ手帳」新考/小倉豊文」を紹介。
③国立国会図書館所蔵「宮沢賢治「雨ニモマケズ」小私考 --「一日ニ玄米四合」考/佐々木 多喜雄(「北農」73-2 2006.4)を紹介。
- 回答プロセス
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1)当館教科書所蔵目録より「中等国語一」を検索、
昭和22年、24年、25年に発行したものの所蔵があり現物を確認したところ、
昭和22年版は「三合」(依頼者調査済)、昭和24年版と昭和25年版は「四合」となっていた。
2)レファレンス協同データベースを検索、 「埼浦2000-046」の事例がヒットした。
これによると「「雨ニモマケズ手帳」新考/小倉豊文著」に
“・・・当時の米配給に合わせて「玄米3合」に書き換えたれた旨の記述”
があることがわかったが、当館に所蔵がないため国立国会図書館の所蔵を確認し紹介した。
3)雑誌記事索引を論題「雨ニモマケズ」で検索、
”宮沢賢治「雨ニモマケズ」小思考―「一日ニ玄米四合」考”(北農 73(2))がヒットした。
質問内容と趣旨が違っている可能性が高いが、紹介した。
- 事前調査事項
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「中等国語一」昭和22年版、昭和23年版
- NDC
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- 教育課程.学習指導.教科別教育 (375 9版)
- 日本文学 (910 9版)
- 参考資料
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- 中等國語一(1)/文部省著作 昭和22年2月10日翻刻発行(昭和22年2月10日文部省検定済)【当館請求記号】K250.8||1||1.1
- 中等國語一(1)/文部省著作 昭和24年1月17日翻刻発行(昭和24年1月17日文部省検定済)【当館請求記号】K250.8||1||1.1b
- 中等國語一(1)/文部省著作 昭和25年2月19日修正翻刻発行(昭和25年2月19日文部省検定済)【当館請求記号】K250.8||1||1.1a
- キーワード
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- 教科書
- 中学校
- 国語科
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000047085