レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年10月13日
- 登録日時
- 2015/03/24 20:04
- 更新日時
- 2015/03/24 20:04
- 管理番号
- tr360
- 質問
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児山城(栃木県石橋町(現・下野市))の北西方にある星宮神社について、宝暦10年の由緒書には多功朝定の次男、児山朝行が勧請したとの記述があるが、勧請した年が知りたい。
- 回答
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以下の資料から、児山朝行が星宮神社を勧請した年は乾元元年(1302年)であることを確認しました。
・『栃木県神社誌 神乃森 人の道』(栃木県神社庁/編、発行 2006)
p.755に「星宮神社」の項があります。住所は「下野市下古山1553」です。
「由緒沿革」に以下の記述があります。
「創立は大同2(807)年4月10日。」
「この地は児山の郷の戌亥の方に位置する。」
「乾元元(1302)年には、(略)児山三郎左エ門尉朝行が当地に築城して、海運の守護神として武神経津主之神を合祀した。」
・『石橋町史 通史編』(徳田浩淳/監修,笠井恭悦/監修,石部正志/監修,石橋町史編さん委員会/編 石橋町 1991)
「第2編 中世・近世 第1章 児山氏の成立 六 児山朝定・朝行」(p.253-254)に、下古山にある星宮神社に関する記述があります。
記述には、下古山星宮神社の由緒書の要約がなされ、「当社は、乾元元年(1302年)に、(略)児山三郎左衛門尉朝行が児山城を賜った時に、鎮守として勧請したものであるという。」とあります。「この「由緒書」は、宝暦十年(一七六〇)に神主小林山城正が作成したもの」との解説があります。
次の資料には年代の記述はありませんでした。
・『栃木縣史 第3巻(神社編)』(田代善吉/著 臨川書店 1972)
※下野史談会昭和9年刊の複製資料です。以下の引用部分について、漢字は新字体に改めています。
p.302に「星宮神社」の項がありますが、「本社の創建は明かならず、伝へ言ふ、多功石見守朝定の次男児山三郎左衛門尉朝行が、児山城主たる時、当城鎮護の為めに勧請したものであると云ふ」とあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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以下の資料は確認済み。
・『角川日本地名大辞典 9 栃木県』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編 角川書店 1984)
・レファレンス協同データベース「栃木県内に散見される、「星宮神社」の由来・由緒について書かれた資料はあるか。 以前、「星宮神社は日光修験道と関わりがある」と読んだことがあるが、こちらも関連資料があるか。」
https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000113105
- NDC
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- 神社.神職 (175)
- 日本史 (210)
- 参考資料
- キーワード
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- 星宮神社
- 栃木県
- 石橋
- 児山朝行
- 勧請
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000169771