レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006年10月30日
- 登録日時
- 2006/10/30 10:57
- 更新日時
- 2006/10/30 12:02
- 管理番号
- NDL農会筑-2006-003
- 質問
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解決
不飽和土壌での水の移動に関して教えて下さい。
透水性の非常に悪い土層を含む断面では、透水性の悪い層の上の層では水分が過剰となり、いわゆる水はけの悪い状態になると思います。
これをポテンシャルエネルギーで考えると上のほうが下のほうより全ポテンシャルが大きく水は下方へ移動しようとするのでしょうが、その移動速度が極端に遅くなっているだけだと考えているのですがそれでよいのでしょうか?。
いわゆる不透水層と言われるものは透水しないのではなく桁外れに透水速度が小さいだけの話なのでしょうか?。
ちょっとはづかしいのですが思い切って質問しますが、いわゆる全ポテンシャルがマイナスの値をとる(位置ポテンシャルよりマトリックスポテンシャルのほうが大きくなる)様な場合はあるのでしょうか?
- 回答
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「不透水層と言われるものは透水しないのではなく桁外れに透水速度が小さい」のはその通りです。
岩やコンクリートでさえ透水係数が測られています。
水の移動は、全ポテンシャルの高い部分から低い部分に向かって起きます。土壌表層が乾燥すると、位置ポテンシャル勾配より逆符号のマトリックポテンシャル勾配が大きくなることは普通にあります。この場合、全ポテンシャル勾配はマトリックポテンシャル勾配と同じ符号になり、上向きの水移動が生じます。
ちなみに、位置ポテンシャルの基準は任意に決めることができますので、位置ポテンシャルは、注目している点が基準より高いところにあればプラス、低いところにあればマイナスになります。
- 回答プロセス
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当館資料では土木関連の情報が不足していたため、土砂崩れ等森林災害の研究等を行っている森林総合研究所に図書課を通じて照会し回答を得た。
- 事前調査事項
- NDC
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- 建設工学.土木工学 (510 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 透水性
- 透水係数
- 不飽和土壌
- 土壌
- 照会先
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- 森林総合研究所資料課
- 寄与者
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- 森林総合研究所土壌特性研究室
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000031338