レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年12月01日
- 登録日時
- 2005/12/09 11:32
- 更新日時
- 2021/10/16 12:02
- 管理番号
- edo2005-12
- 質問
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解決
犬張子にはどんな意味があるのか 。
- 回答
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犬の形をした張り子細工の玩具を犬張子と言います。子どもの祝い事に犬張子を贈った理由としては、犬が「正直で魔を除き、主恩を忘れず、お産が軽くて生育がよい」(【資料1】『日本郷土玩具事典』)とされたためです。元来「災厄を負わせるものとして、貴族が身辺に置いたり、小児の枕頭に置いたりしたもの」(【資料2】『図説日本の人形史』)ですが、時代が下って江戸時代頃には粗製化され、一般的な玩具として広まりました。「明治の末ころまでは出生の子どものため、宮詣りを行い親類縁者への挨拶をするとき、この玩具は祝品として贈られたものであった」(【資料4】『日本の人形と玩具』)と言います。また、大正年間から昭和の初め頃までは「でんでん太鼓を生麻で結びつけ」(【資料3】『日本人形玩具辞典』)贈る風習がありました。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 人形.玩具 (759 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『日本郷土玩具事典』 西沢笛畝著 岩崎美術社 1989年 7599/15/89 p.52
- 【資料2】『図説日本の人形史』 山田徳兵衛編 東京堂出版 2001年 7590/78/001 p.26
- 【資料3】『日本人形玩具辞典』 斎藤良輔編 東京堂出版 1968年 7590/25/68 p.215-217
- 【資料4】『日本の人形と玩具』 西沢笛畝著 岩崎美術社 1983年 7590/3/83 p.154
- 【資料5】『東京都江戸東京博物館調査報告書 第6集 犬張子』 東京都歴史文化財団,東京都江戸東京博物館編 東京都歴史文化財団,東京都江戸東京博物館 1998年 M3624/TO-3/95-6
- 【資料6】『江戸からおもちゃがやって来た』千葉惣次著 晶文社 2004年 7599/27/004
- キーワード
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- 犬張り子
- 犬張子
- 張り子細工
- 玩具
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 犬張子(江戸東京博物館収蔵品検索)https://www.edohakuarchives.jp/detail-18364.html
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000025588