レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/06/02
- 登録日時
- 2012/07/20 02:01
- 更新日時
- 2012/07/20 02:01
- 管理番号
- 滋2011-1732
- 質問
-
解決
「いとどなほ袖ぬらせとや」で始まる近江を詠んだ和歌の全文、歌の意味、作者とその略歴、収録されている歌集名を知りたい。
- 回答
-
『近江百人一首』に、和歌の全文は「いとどなほ袖(そで)ぬらせとや宿りけむ間(ま)なくしぐれのもる山(やま)にしも」で、歌の意味は「絶え間なく時雨が降って、その雫が空から洩ってくる。その「洩る」という名をもつ「守山」という宿にまあ、泊まり合したということは、何か意味がありそうだなあ。まだまだお前の袖をぬらせというような意味で宿ることになったのであろうか。」であると記されています。また同資料には、作者は「阿仏尼」で、略歴は「生年未詳。弘安六(一二八三)六〇余歳没。鎌倉期、十三世紀の歌人。阿仏は従五位下、佐渡守平度繁(のりしげ)の女で、初め高倉天皇の皇孫女、安嘉門院に仕え、越前・左衛門佐・四条と呼ばれたが、後に大納言藤原為家の後妻となり、為相(ためなり)・為守等を生み、為家の亡き後、所領の相続を争い、訴訟のため鎌倉に下向、「十六夜日記」を著(あらわ)した。為家の亡き後は仏法に帰依し、剃髪して法名を阿仏・北林禅尼と号した。」とあります。収録されている歌集は「十六夜日記」と記されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
-
- 1 近江百人一首 滋賀県文化振興事業団∥編集 滋賀県教育委員会 1993年 S-9100- 93 p.70
-
2 近江百人一首を歩く 畑裕子∥著 サンライズ印刷出版部 1994年 S-9100- 94 p.56
- キーワード
-
- 和歌
- 阿仏尼
- 十六夜日記
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000108973