レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2023/07/01 00:30
- 更新日時
- 2023/09/08 12:45
- 管理番号
- 滋2023-0046
- 質問
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解決
南米ペルーの楽器ケーナの名前の由来を知りたい。
葦で作られているので葦を表す言葉ではないかと思っている。
- 回答
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『エル・フォルクローレ』(p.252)に、
「1600年頃作られたアイマラ語の辞書に「ケナケナQuenaquena」という言葉があり、「ぽつぽつと穴があいたもの」を表すと同時に、縦笛の意味を持っていた。こんにち広く使われる「ケーナ」はこの「ケナケナ」を省略した形で、わりあいに新しい言葉らしい。」との記述があります。
なお、本書(p.246)および『楽器の辞典』(p.218)に、ケーナの材料は「カーニャ」と呼ばれる葦であると記されていますが、「ケーナ」の語源とは書かれていません。
- 回答プロセス
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各音楽関係参考図書・百科事典類には語源の記述なし。ただ「ケーナQuena」はスペイン語であることがわかる。
『南北アメリカ・スペイン語辞典』の「Quena」の項に語形成として「同義のケチュア語・アイマラ語qquenaから」とあり。ただし『ケチュア語入門』には「Quena-A flute-笛」としか記述なし。
『ニューグローブ世界音楽大事典』「ケーナ」の項に示された参考文献『エル・フォルクローレ』で回答要旨の記述を確認。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- エル・フォルクローレ 浜田滋郎∥著 晶文社 1980年 (2-7647-ハ)
- 楽器の事典 長尾泰∥著 川俣隆∥著 ナツメ社 2009年 (3-7630-ナ)
- 南北アメリカ・スペイン語辞典 三好準之助∥著 大学書林 2020.1 (R-8630-ミ)
- ケチュア語入門 戸部実之∥著 泰流社 1987年 (3-8950-ト)
- ニューグローヴ世界音楽大事典 6 クラク-コトンス 講談社 1994年 (RB-7603-6)
- ニューグローヴ世界音楽大事典 別巻2 参考文献 講談社 1994年 (RB-7603-23)
- キーワード
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- 楽器
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000335171