レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/02/01
- 登録日時
- 2015/03/07 00:30
- 更新日時
- 2015/03/07 00:30
- 管理番号
- 滋2014-0120
- 質問
-
解決
『寛政重修諸家譜』(『寛政譜』)の完成年を知りたい。また、これには江戸幕府のすべての武士が掲載されているのか、掲載順序の基準の有無についても知りたい。
- 回答
-
『日本史広辞典』によりますと、「一七九九年(寛政一一)一月に着手し、一八一二年(文化九)九月に完成。徳川氏一門を除く御目見以上の大名・旗本および医師・同朋・茶人など、幕府と直接の支配関係にあったもの約10万人を収録し、神代から世系を立ててその本支分脈を明らかにし、家の由緒や個人の事績を記録する。」とあります。
上記の記載のうち「御目見」(おめみえ)とは、将軍に公式の場で拝謁できることを意味し、『日本史用語大事典』によりますと、「(前略)御目見得とも書く。江戸幕府では幕臣の格式を示し、御目見以上が旗本、御目見以下が御家人と区別された。(後略)(伊東)」とあり、「御家人」の項では御家人は「(前略)与力、同心、代官所の手付などの役職に付いた。(伊東)」とあります。
『寛政重修諸家譜』は、新訂版が現在続群書類従完成会から30巻(本編22巻、索引など8巻)が発行されています。掲載順序について、『江戸の役人事情』は「例外もあるが、本編二十二巻からなる『寛政譜』の記載巻数が小さいほど、徳川家との関係が古く、由緒があると考えてよい。つまり、巻数の少ないほど、家柄・格式が高いわけである。」と記載しています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 系譜.家史.皇室 (288 8版)
- 参考資料
-
- 1 日本史広辞典 日本史広辞典編集委員会∥編 山川出版社 1997年 R-2100-ニ p.341
-
2 国史大辞典 3 国史大辞典編集委員会∥編 吉川弘文館 1983年 R-2100-3 p.859 -
3 日本史文献解題辞典 加藤友康∥編 由井正臣∥編 吉川弘文館 2000年 R-2100-カ p.187 -
4 日本史用語大事典 武光誠∥[ほか]編集 新人物往来社 1995年 R-2100-タ p.211,444 -
5 江戸の役人事情 水谷三公∥著 筑摩書房 2000年 G-2105-ミ p.67-68
- キーワード
-
- 寛政重修諸家譜
- 御目見
- 御目見得
- 江戸幕府
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000168692