レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/6/1
- 登録日時
- 2015/02/20 14:39
- 更新日時
- 2018/02/19 15:18
- 管理番号
- edo2015-01
- 質問
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解決
長火鉢の「猫板」はネコが居眠りすることから名付けられたのか。
- 回答
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明確な由来は不明ですが、寒がりな猫が乗っても不自然ではない部分ということから、猫と関連付ける文献が見られます。
- 回答プロセス
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【資料1】『日本国語大辞典』第15巻 によれば、「ここによく猫がうずくまるのでいう」。
【資料2】『大江戸復元図鑑 庶民編』によれば、「猫が上で丸くなって寝ることから名づけられた」とある。
【資料3】『絵でよむ江戸のくらし風俗大事典』によれば、「寒がりの猫がこの上で丸くなったから名付けられたというが…。」
【資料4】『ねこと国芳』浮世絵『妙でんす十六利勘 古那損者』(備考※1)には、猫板を踏み台に主人らしき女性の懐に入ろうとする猫について「少しでも暖かい場所を察知し、そそくさと移動するしたたかさ」と説明されている。
参考資料【資料5】~【資料8】には長火鉢の説明あるが、語源の説明はなし。
- 事前調査事項
- NDC
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- 語源.意味[語義] (812 9版)
- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『日本国語大辞典』第15巻 日本大辞典刊行会編 小学館 1989年 8131/1/15-S00 p.620
- 【資料2】『大江戸復元図鑑 庶民編』笹間良彦著画 遊子館 2001年 3821/290/001 p.180
- 【資料3】『絵でよむ江戸のくらし風俗大事典』棚橋正博,村田裕司編著 柏書房 2004年 3821/297/004 p.195
- 【資料4】『ねこと国芳』金子信久著 パメラ三木,カーステン・マッカイバー訳 パイインターナショナル 2012年 7218/509/0012 p.18
- 【資料5】『日本民具辞典』日本民具学会編集 ぎょうせい 1997年 3839/118/97 p.422
- 【資料6】『図鑑ふるさとの民具』小林源重著 歴史春秋社 1989年 3839/48/89 p.81
- 【資料7】『日本民俗資料事典』文化庁文化財保護部監修 第一法規 1969年 3803/23/69 p.75
- 【資料8】『絵引 民具の事典』工藤員功編 中林啓治作画 河出書房新社 2008年 3839/151/0008 p.204
- キーワード
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- 民具
- 語源
- 猫板
- 長火鉢
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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※1 『妙でんす十六利勘』一勇斎国芳(国立国会図書館デジタルコレクション) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1308437 (2015/6/12確認)
※2 鈴本演芸場(「豆知識」) http://www.rakugo.or.jp/hibachi-ohitsu.html (2015/6/11確認)
※3 府中家具木工資料館(「展示品の紹介」) http://www.fuchu.or.jp/~kagu/museum/mingu/nagahibachi.htm (2015/2/20確認)
※4 『時世粧菊揃 つじうらをきく』一勇斎国芳 (国立国会図書館デジタルコレクション) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1309282 (2015/6/16確認)猫板の上ではないが猫が長火鉢に寄り添っている。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000168070