レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/02/28
- 登録日時
- 2014/03/23 00:30
- 更新日時
- 2014/03/23 00:30
- 管理番号
- 滋2013-0087
- 質問
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解決
京都府宇治市の平等院鳳凰堂に阿弥陀如来像が安置されている。その周囲を多くの仏像が取り囲んでいるが、この仏像の名前や数、制作年、制作者を知りたい。
- 回答
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『古寺巡礼京都 13 平等院』によりますと、「鳳凰堂中堂の長押(なげし)上に安置されている阿弥陀如来を讃歎供養する国宝雲中供養菩薩像(五十二?)も、天喜元年に定朝およびその工房で製作されたものである。」とあります。天喜元年は西暦では1053年です。ただし、文中の「製作」は「制作」の誤植と思われます。上記の資料や『魅惑の仏像 17 雲中供養菩薩』によりますと、雲中供養菩薩像は北と南にそれぞれ26?安置されており、個別の名前はありませんが、北は1号から26号まで、南は1号から25号までの番号が付けられていて、それぞれ箏や琵琶など楽器を持っています。しかし、南にある1?の仏像は番外とされ国宝ではありません。『平等院大観 第2巻』はその理由として「番外の一?は、他の五十一?が明治三十七年に「雲中供養仏」として国宝指定を受けた後に、堂外から発見されたものという。」と記載しています。なお、明治37年は西暦では1904年です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 仏像 (718 8版)
- 参考資料
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- 1 古寺巡礼京都 13 平等院 梅原猛∥監修 淡交社 2007年 G-1859-13 p.34,45-49,135
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2 魅惑の仏像 17 雲中供養菩薩 -京都・平等院鳳凰堂- 小川光三∥写真 毎日新聞社 1987年 GB-7180-17 p.34-35 -
3 平等院大観 第2巻 彫刻 秋山光和∥[ほか]編 岩波書店 1987年 2B-7021-2 p.58 -
4 日本美術全集 7 浄土教の美術 学研 1978年 2B-7080-7 p.145-149
- キーワード
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- 平等院鳳凰堂
- 雲中供養菩薩像
- 国宝
- 仏像
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 2110049-2601(野洲市立図書館提供)
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000151110