レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/06/02
- 登録日時
- 2012/07/20 02:03
- 更新日時
- 2012/07/20 02:03
- 管理番号
- 滋2011-1760
- 質問
-
解決
「思ひゆくその面影に」で始まる近江を詠んだ和歌の全文、歌の意味、作者とその略歴、収録されている歌集名を知りたい。
- 回答
-
『近江百人一首』に、和歌の全文は「思ひゆくその面影(おもかげ)に袖濡(そでぬ)れて結ばぬ夢も醒井の水(みづ)」で、歌の意味は「思いながら行く、その人の面影に涙に袖が濡れ、結ばれぬ夢も、醒井の水ではないが、醒めやすい。」であると記されています。また同資料には、作者は「藤原雅経」で、略歴は「鎌倉期歌人。十二-十三世紀の人。飛鳥井(藤原)。五二歳。刑部卿頼経の二男。母は源顕雅女。飛鳥井流蹴鞠の祖。後鳥羽院歌壇の一人。治承四(一一八〇)、叙爵。文治五(一一八九)、父頼経伊豆配流、兄宗長解官。以降、鎌倉下向。蹴鞠を好む源頼家に厚遇され、大江広元女を妻とする。建久八(一一九七)、後鳥羽院の命により内裏蹴鞠会出席のため上洛。侍従、院近習となり、諸官を経て建保六(一二一八)従三位、承久二(一二二〇)参議となるが翌年三月薨(こう)じた。家集に「明日香井家集」、蹴鞠書(しゅうきくしょ)に「革?別記・蹴鞠略記」がある。新古今集初出。以下勅撰集に一三四首入集。」とあります。収録されている歌集は「明日香井和歌集 下」と記されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
-
- 1 近江百人一首 滋賀県文化振興事業団∥編集 滋賀県教育委員会 1993年 S-9100- 93 p.122
-
2 近江百人一首を歩く 畑裕子∥著 サンライズ印刷出版部 1994年 S-9100- 94 p.120 -
3 校注歌枕大観 近江編 森本茂∥編著 大学堂書店 1984年 S-9100- 84 p.493
- キーワード
-
- 和歌
- 藤原雅経
- 明日香井和歌集
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000109154