レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/09/30
- 登録日時
- 2012/03/03 02:02
- 更新日時
- 2013/03/11 00:30
- 管理番号
- 滋2011-1438
- 質問
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解決
神照寺金銀鍍透彫華籠(けご)・金剛透彫華鬘(けまん)の概要を知りたい。
- 回答
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神照寺は長浜市新庄寺町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「華籠は、仏前での散華供養(さんげくよう)のための器で、一面に透彫りがなされた華麗な仏具であり、厚さ約2mmの銅円板を盤状に打ち出し、全面に宝相華唐草文(ほうそうげからくさもん)を切り透した上に薄肉彫りをほどこして立体感を出したあと、全体に鍍金(ときん)を、そして花弁と葉の一部には鍍銀(とぎん)で変化をつけている。(中略)現存する華籠のなかでは最も華麗なもので、鎌倉初期の金工品として日本を代表するものといえよう。国宝。華鬘は、金銅製で団扇形をなし、仏堂内の装厳具(そうごんぐ)にもちいられる。左右両区には大きく蓮華座上の花瓶(けびょう)に挿した蓮の花束を切り透して、中央には総角(あげまき)を鋲留めし、周囲に覆輪(ふくりん)をかけている。蓮華の透彫りは、それぞれ咲き誇る一輪を頂上にして、その下に二輪のつぼみと二柄の蓮華をあらわし、細部には蹴(けり)彫りを使用している。釣り金具は、魚々子(ななこ)地に宝相華唐草文の線刻と猪目(いのめ)でかざった座金に、細弁の菊花を模した金具をかさねた鐶座(かんざ)を取り付けている。総体的にのびやかな量感があり、おおらかな品格をそなえた鎌倉時代のすぐれた仏具である。重要文化財。(桑山俊道)」とあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 仏会 (186 8版)
- 参考資料
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- 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.411
- キーワード
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- 神照寺
- 重要文化財
- 国宝
- 仏具
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000102705