レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/06/02
- 登録日時
- 2012/07/20 02:01
- 更新日時
- 2012/07/20 02:01
- 管理番号
- 滋2011-1808
- 質問
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解決
「楽浪や志賀の都は」で始まる近江を詠んだ和歌の全文、歌の意味、作者とその略歴、収録されている歌集名を知りたい。
- 回答
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『近江百人一首』に、和歌の全文は「楽浪(ささなみ)や志賀の都は荒(あ)れにしをむかしながらの山桜(やまざくら)かな」で、歌の意味は「ささなみの、滋賀の都は荒れてしまったのに、むかしながらの山桜は咲いていることよ。」であると記されています。また同資料には、作者は「平忠度」で、略歴は「平安期歌人。十二世紀の人。天養元(一一四四)-寿永三(一一八四)。四一歳。平氏。忠盛の子。清盛の弟。左兵衛佐・薩摩守・正四位下。武芸にすぐれ、腕力では右に出る者がなかったという。平家一門の者として源氏と戦い、ついに一の谷の戦(いくさ)で戦死した。「行きくれて 木の下かげを 宿とせば 花やこよひの 主ならまし」の一首をつけていたので、戦死の際、身元が確認されたいう。平家物語の「忠度都落」の段、俊成卿の哀れみ「読み人知らずとぞ入れられける」は身に沁む。能楽の「忠度」にも扱われるなど、忠度に関しては、世の関心と同情を寄せられることが多かった。」とあります。収録されている歌集は「千載和歌集 巻第一」と記されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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- 1 近江百人一首 滋賀県文化振興事業団∥編集 滋賀県教育委員会 1993年 S-9100- 93 p.212
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2 校注歌枕大観 近江編 森本茂∥編著 大学堂書店 1984年 S-9100- 84 p.189 -
3 近江百人一首を歩く 畑裕子∥著 サンライズ印刷出版部 1994年 S-9100- 94 p.204
- キーワード
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- 和歌
- 平忠度
- 千載和歌集
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000109020