レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/06/02
- 登録日時
- 2012/07/20 02:01
- 更新日時
- 2012/07/20 02:01
- 管理番号
- 滋2011-1805
- 質問
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解決
「見せばやな志賀の辛崎」で始まる近江を詠んだ和歌の全文、歌の意味、作者とその略歴、収録されている歌集名を知りたい。
- 回答
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『近江百人一首』に、和歌の全文は「見せばやな志賀(しが)の辛崎(からさき)麓(ふもと)なる長柄(ながら)の山の 春のけしきを」で、歌の意味は「都のあなたにお見せしたいものですなあ。湖岸の志賀の唐崎やこの叡山の麓の長等(ながら)山のすばらしい春の景色を。」であると記されています。また同資料には、作者は「慈円」で、略歴は「久寿二(一一五五)-嘉禄元(一二二五)。七一歳。慈鎮和尚(じちんかしょう)は没後十三回忌に四条天皇から賜わったおくり名。関白藤原忠通の第六子。関白兼実の弟。摂政良経の叔父にあたる。一一歳比叡山に入り、天台座主(ざす)を四度もつとめた。後鳥羽院の信任篤く、その護持僧となった。院の新古今集撰集には積極的に参加し、法界・政界・歌壇に実力者として活躍した。史論「愚管抄」があり、承久の乱直前の著。歴史を動かすものとして道理を考え、当時の政治を論じた書である。家集を「拾玉集」といい、新古今集入集は西行に次ぎ第二位で九二首。小倉百人一首には「おほけなく 浮世の民に おほふかな わが立つ杣に 墨染の袖」という歌が採られた。」とあります。収録されている歌集は「新古今和歌集 巻第十六」と記されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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- 1 近江百人一首 滋賀県文化振興事業団∥編集 滋賀県教育委員会 1993年 S-9100- 93 p.206
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2 近江百人一首を歩く 畑裕子∥著 サンライズ印刷出版部 1994年 S-9100- 94 p.200 -
3 校注歌枕大観 近江編 森本茂∥編著 大学堂書店 1984年 S-9100- 84 p.203
- キーワード
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- 和歌
- 慈円
- 新古今和歌集
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000109018