レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/06/02
- 登録日時
- 2012/07/20 02:01
- 更新日時
- 2012/07/20 02:01
- 管理番号
- 滋2011-1796
- 質問
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解決
「後れ居て恋ひつつあらずは」で始まる近江を詠んだ和歌の全文、歌の意味、作者とその略歴、収録されている歌集名を知りたい。
- 回答
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『近江百人一首』に、和歌の全文は「後(おく)れ居(ゐ)て恋(こ)ひつつあらずは追(お)ひ及(し)かむ道のくまみに標結(しめゆ)へわが背(せ)」で、歌の意味は「あとの残って恋しがっているくらいなら、追いかけて行こう。道の曲がり角に印(しるし)をつけておいてくださいあなた。」であると記されています。また同資料には、作者は「但馬皇女」で、略歴は「万葉第二期歌人。七-八世紀の人。生年未詳-和銅元(七〇八)。天武天皇皇女。母は藤原鎌足女、氷上娘(いらつめ)。持統天皇代、異母兄高市皇子の宮に妃としてありながら、同じく異母兄穂積皇子に恋した。吉隠(よなばり)の猪養(いかい)の岡に葬る。万葉集巻二に穂積皇子(のみこ)への思いやただならぬ恋を歌う短歌三首がみえる。穂積皇子の但馬皇女への歌は、その後二十年ほどを経て但馬皇女が薨じた後に挽歌一首がある。片恋であったとも、悲恋であったともいわれる。」とあります。収録されている歌集は「万葉集 巻第二」と記されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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- 1 近江百人一首 滋賀県文化振興事業団∥編集 滋賀県教育委員会 1993年 S-9100- 93 p.192
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2 萬葉の近江 滋賀アララギ会∥編 白川書院 1971年 S-9100- 71 p.54 -
3 淡海万葉の世界 藤井五郎∥著 サンライズ出版 2000年 S-9100- 00 p.67 -
4 近江百人一首を歩く 畑裕子∥著 サンライズ印刷出版部 1994年 S-9100- 94 p.190 -
5 万葉の歌 8 広岡義隆∥著 保育社 1986年 S-9100- 86 p.131
- キーワード
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- 和歌
- 但馬皇女
- 万葉集
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000109013