レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/06/02
- 登録日時
- 2012/07/20 02:01
- 更新日時
- 2012/07/20 02:01
- 管理番号
- 滋2011-1783
- 質問
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解決
「阿耨多羅三藐三菩提の」で始まる近江を詠んだ和歌の全文、歌の意味、作者とその略歴、収録されている歌集名を知りたい。
- 回答
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『近江百人一首』に、和歌の全文は「阿耨多羅(あのくたら)三藐三菩提(さんみゃくさんぼだい)の仏たち我(わ)が立つ杣(そま)に冥加(みやうが)あらせ給(たま)へ」で、歌の意味は「最上の知恵を持たれる、み仏たちよ。わたしの入り立つこの杣山(そまやま)に、冥加(みょうが)をお与えください。」であると記されています。また同資料には作者は「伝教大師」で、略歴は「平安期初期の仏教僧。僧名最澄。八-九世紀の人。入唐し、帰朝後、天台宗開祖となり、比叡山延暦寺を創建した。俗姓は三津(みつ)の音(おびと)。近江の人。後漢の孝献帝の後裔ともいわれる。父を百枝(ももえ)といい、深く仏教を敬い、子なきを憂え、日枝の神祠(じんし)に折りて最澄を生む。神護景雲元(七六七)-弘仁一三(八二二)。五六歳。延暦七(七八八)根本中堂建立。後に勅額を賜って延暦寺となった。貞観八(八六六)伝教大師の号を勅賜。新古今以下に三首。仏教関係の著者が多い。」とあります。収録されている歌集は「新古今和歌集 巻第二十」と記されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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- 1 近江百人一首 滋賀県文化振興事業団∥編集 滋賀県教育委員会 1993年 S-9100- 93 p.166
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2 近江の歌枕紀行 三品千鶴∥著 近江文化会∥編 白川書院 1977年 S-9100- 77 p.233 -
3 近江百人一首を歩く 畑裕子∥著 サンライズ印刷出版部 1994年 S-9100- 94 p.165 -
4 校注歌枕大観 近江編 森本茂∥編著 大学堂書店 1984年 S-9100- 84 p.94
- キーワード
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- 和歌
- 最澄
- 僧侶
- 新古今和歌集
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000109001