レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/06/02
- 登録日時
- 2012/06/15 02:00
- 更新日時
- 2012/07/20 02:01
- 管理番号
- 滋2011-1800
- 質問
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解決
「桜さく比良の山風」で始まる近江を詠んだ和歌の全文、歌の意味、作者とその略歴、収録されている歌集名を知りたい。
- 回答
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『近江百人一首』に、和歌の全文は「桜さく比良の山風吹くままに花になりゆく志賀の浦波」で、歌の意味は「桜の咲く比良の山の、山風の吹くままに、その花が散って来て、まるで花になっていくかのような、志賀の浦波よ。」であると記されています。また同資料には、作者は「藤原良経」で、略歴は「平安鎌倉期歌人。十二-十三世紀の人。太政大臣。嘉応元(一一六九)-建永元(一二〇六)。三八歳。藤原氏。父は関白九条兼実。母は従三位中宮亮季行(すえゆき)の女。二男。和歌は俊成に学び、詩は藤原親経について一五、六歳頃から作りはじめた。一九歳の時、千載集に五首入集。慈円は叔父。内大臣良通は同母兄。中宮任子(宜秋門院)は妹。権門の出であると共に、祖父忠通・父兼実の詩歌愛好の血をうけた。兄良通夭逝、九条家後継者の期待を背負う。建久七(一一九六)政変、栄耀暗転。兼実・慈円・任子とともに辛酸を舐める。正治元(一一九九)の左大臣昇進で暗雲は晴れたが、翌年妻(藤原能保(よしやす)女)死亡。元久元(一二〇四)従一位、太政大臣に至る。和歌所寄人(よりどころ)筆頭、新古今集仮名序の筆者。巻頭歌となり七九首入集。家集「秋篠月清集」「後京極殿御自歌合」「後京極殿鷹三百首」」とあります。収録されている歌集は「千載和歌集 巻第二」と記されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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- 1 近江百人一首 滋賀県文化振興事業団∥編集 滋賀県教育委員会 1993年 S-9100- 93 p.198
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2 近江百人一首を歩く 畑裕子∥著 サンライズ印刷出版部 1994年 S-9100- 94 p.196 -
3 校注歌枕大観 近江編 森本茂∥編著 大学堂書店 1984年 S-9100- 84 p.176
- キーワード
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- 和歌
- 藤原良経
- 千載和歌集
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000107146