レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/09/30
- 登録日時
- 2012/03/03 02:03
- 更新日時
- 2013/03/11 00:30
- 管理番号
- 滋2011-1426
- 質問
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解決
正明寺本堂の概要を知りたい。
- 回答
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正明寺は日野町松尾にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「正明寺の開基は古く、一時天台宗の寺院としてさかえたが、近世初頭には草庵をのこすのみに荒廃していた。正保年間(1644~48)に永源寺の一絲(いっし)和尚の尽力により、後水尾上皇から内裏の建物をたまわって移築したのが現在の本堂とつたえる。その後、1669年(寛文9)に妙心寺の法系をたって、黄檗宗に属し今日にいたっている。本堂は正面の柱間(はしらま)5間、奥行は4間で正側面の三方に縁をまわしている。堂の内部は前より3間を外陣(げじん)とし、それより奥はこれを三つにわけその中央部分を内陣(ないじん)とする。正面の蔀戸(しとみど)、側面の舞良戸(まいらど)、軒の疎垂木小舞打(まばらだるきこまい)ちなどのおちついた意匠と、軒桁(のきげた)および長押(なげし)にのこる不用の痕跡などにより、この本堂がもとは内裏の建物であったことがしのばれる。なお内陣や唐破風造(からはふづくり)の向拝(こうはい)は仏堂建築として、移築時に構成されたものである。重要文化財。(村田信夫)」とあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本の建築 (521 8版)
- 参考資料
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- 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.399
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2 近江文化財全集 下巻 近江史跡会∥編集 近江史跡会 1974年 5B-7000-2 -
3 滋賀県文化財目録 平成15年度版 滋賀県教育委員会文化財保護課∥編集 滋賀県教育委員会 2004年 5B-7000-03
- キーワード
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- 正明寺
- 重要文化財
- 建造物
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000102857