レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/10/20
- 登録日時
- 2011/10/20 16:39
- 更新日時
- 2011/11/01 11:14
- 管理番号
- NIER201162
- 質問
-
昭和20年(終戦前後)に高等女学校5年生だった場合について、調べている。当時の学習指導要領に該当する資料(履修していた科目が分かるもの)が知りたい。また、当時使用していた教科書のリストはないか。
- 回答
-
●昭和20年の学習指導要領に相当する資料(履修していた科目のわかる資料)
・中学校令(S18.1.20)
・高等女学校規程(S18.3.2)
・高等女学校教科教授及修練指導要目(S18.3.25)
●教科書目録(上記科目に対応した教科書の一覧及び当時の採択の方法等) に相当するもの
『検定済教科用図書表』7(自昭和十四年三月至昭和十九年十二月)【参考文献1】
その他、該当する当館所蔵教科書を紹介。
●その他、当時のカリキュラム・状況が分かる資料を紹介
『旧制中等学校教科内容の変遷』【参考文献2】
昭和18年高等女学校教科教授及修練指導要目(一覧表であり)(p.104)
昭和16年から使用(国定5種)国語教科書(p.153-154)
昭和19年から使用(国定1種)国語教科書(p.154)
資料・高等女学校および実科高等女学校毎週教授時数の変遷(p.522-529)
『愛知県第一高等女学校史』【参考文献3】
昭和20年・終戦後の授業再開の様子(p.337-)、墨塗り教科書(p.345)
- 回答プロセス
-
(1)以下で、規程類を調査。
『近代日本教育制度史料 第3巻』【参考資料4】
『日本近代教育百年史 5』【参考資料5】
→カリキュラムについては、以下で定められていることが分かった。
・中学校令(S18.1.20)
・高等女学校規程(S18.3.2)
・高等女学校教科教授及修練指導要目(S18.3.25)
(2)使用教科書調査
高等女学校(中学校)教科書の検定制度は、以下の通り変遷【参考資料2参照】
昭和15年・五種選定制度
昭和18年・国定制度
問い合わせのあった昭和20年は、
国定制度で1種類の教科書になっているはずだが、
実際は作成が間に合わなかったためか、
低学年分しか発行されていないようである。
そこで、所蔵教科書を調査したところ、
五種選定で選ばれた教科書について、
昭和18年に3学年から5学年までの分が改訂版等で
再度発行されていることが分かった。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 教育史.事情 (372)
- 教育課程.学習指導.教科別教育 (375)
- 参考資料
-
-
1.
檢定濟教科用圖書表 / 文部省[編].
7. -- 復刻. -- 芳文閣, 1985. -- (教科書研究資料文献 ; 第9集)
【当館請求記号】375.9||185||9 -
2.
旧制中等学校教科内容の変遷 / 教科書研究センター編.
ぎょうせい, 1984
【当館請求記号】375.9||180 -
3.
愛知県第一高等女学校史 / 愛知県第一高等女学校史編集委員会編.
愛知県第一高等女学校史刊行会, 1988
【当館請求記号】376.91||63 -
4.
近代日本教育制度史料 / 近代日本教育制度史料編纂会編.
第7巻. -- 大日本雄弁会講談社, 1956
【当館請求記号】373.08||1||7 -
5.
教育 / 国立教育研究所編.
3. -- 国立教育研究所, 1974. -- (日本近代教育百年史 / 国立教育研究所編 ; 5).
【当館請求記号】372.1||153||3
-
1.
- キーワード
-
- 終戦
- 戦時期
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000093553