レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/09/09
- 登録日時
- 2008/09/10 10:56
- 更新日時
- 2010/07/09 19:46
- 管理番号
- NIER2008105
- 質問
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解決
昭和22年学習指導要領試案(音楽)作成時の資料はないか。
- 回答
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以下の文献を紹介した。
1)『GHQ/SCAP音楽教育関係会議録抜粋』(参考資料1)
2)菅道子「昭和二十二年度学習指導要領・音楽編(試案)の作成主体に関する考案」(参考資料2)
3)トレーナー文書
1),2)は当館所蔵がないため、
引用文献として取り上げている以下の2論文を紹介した。
福島和夫「戦後音楽教育の一分岐点-CIEトレーナー発言をめぐって」(参考資料3)
菅道子「諸井三郎の音楽教育思想-『昭和二十二年度学習指導要領・音楽編(音楽)』の思想的基盤」(参考資料4)
- 回答プロセス
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1)戦後教育改革期の資料を探すため、当館所蔵「戦後教育資料」を検索。
『戦後教育資料総合目録』(参考資料5)に、「教育課程・教科書」のカテゴリーがあるが、音楽についての資料はほとんどなかった。
2)教育研究論文索引で検索
キーワード「音楽 教育史 戦後」で検索。以下の論文がヒットした。
・小田野正之「戦後の教科教育50年 音楽科教育」(参考資料6)
→”教育課程については、占領軍民間情報教育局(CIE)の指示のもと、
文部省が急遽作成した「学習指導要領」(試案)に準拠して・・・”と記述があり、
CIE関係から調査すると見つかる可能性が高いことがわかった。
・福島和夫「戦後音楽教育の一分岐点―CIEトレーナー発言をめぐって」(参考資料3)
→教科書・教育課程について、CIEと文部省とで会議(第1回:1946.9.13開催)があったことがわかった。
CIE側・トレーナー、文部省側・諸井三郎が出席している。
また、以下の書籍・論文が引用されていた。
・「GHQ/SCAP音楽教育関係会議録抜粋」(参考資料1)
・菅道子「昭和二十二年度学習指導要領・音楽編(試案)の作成主体に関する考案」(参考資料2)
*当館で所蔵していなかったが、この論文が一番質問者の要求を満たす内容であると思われる。
占領文書に基いて音楽編(試案)の作成過程(中心編纂者:諸井三郎)を明らかにした論文。
・菅道子「諸井三郎の音楽教育思想-『昭和二十二年度学習指導要領・音楽編(音楽)』の思想的基盤」(参考資料4)
上記資料のうち、所蔵分を閲覧、未所蔵分は所蔵館を紹介
3)当館所蔵トレーナー文書を紹介
*今回は、1)、2)の資料のみでよいということだったので、該当資料があるか調査していない。
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育史.事情 (372)
- 参考資料
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1)
GHQ/SCAP : 音楽教育関係会議録抜粋
京 : 大空社, 1991.2(音楽基礎研究文献集 / 江崎公子編集 ; 第14巻)
(未所蔵) -
2)
菅道子「昭和二十二年度学習指導要領・音楽編(試案)の作成主体に関する考案」(音楽教育学24-4, 1995.3) 【当館請求記号】ZJ-620-25.1
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3)
福島和夫「戦後音楽教育の一分岐点-CIEトレーナー発言をめぐって」(音楽教育学24-4, 1995.6) 【当館請求記号】ZJ-620-24.4 -
4)
菅道子「諸井三郎の音楽教育思想-『昭和二十二年度学習指導要領・音楽編(音楽)』の思想的基盤」」(音楽教育学20-1, 1992.12) (未所蔵) -
5)
戦後教育資料総合目録 / 戦後教育資料収集委員会編
[戦後教育資料収集委員会], 1965 【当館請求記号】370.31||10c -
6)
小田野正之「戦後の教科教育50年 音楽科教育」(創価大学教育学会 創大教育研究5, 1996.3) 【当館請求記号】P363-99B3-5
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1)
- キーワード
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- 占領期
- 戦後教育改革
- トレイナー
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000047227