レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/06/02
- 登録日時
- 2012/07/20 02:03
- 更新日時
- 2012/07/20 02:03
- 管理番号
- 滋2011-1755
- 質問
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解決
「風さゆる八十の湊の」で始まる近江を詠んだ和歌の全文、歌の意味、作者とその略歴、収録されている歌集名を知りたい。
- 回答
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『近江百人一首』に、和歌の全文は「風さゆる八十(やそ)の湊(みなと)の明(あ)くる夜に磯崎かけて千鳥鳴くなり」で、歌の意味は「風がさむざむと吹く多くの湊の、今明けてくる夜に磯崎にかけて千鳥が鳴いている。」であると記されています。また同資料には、作者は「藤原信実」で、略歴は「治承元(一一七七)-文永二(一二六五)。八九歳。はじめ隆実、出家して寂西。隆信の子。左京権大夫、中務大輔。正四位下に至った。後鳥羽院の正治二(一二〇〇)第二度百首の歌人に加えられたが、新古今集入撰には洩れた。熊野御幸に供奉(ぐぶ)、その途次切目・滝尻王子和歌会に列し、「熊野懐紙」が残っている。若い頃は歌壇で不遇だったが、定家撰の新勅撰集に一〇首入集。その後中堅歌人として各歌会に出席、「河合社歌合」を主催、判者に従弟の藤原為家を推戴した。中世のさまざまの小話を収録した説話集「今物語」の作者と伝えられ、似せ絵の画家として、父隆信とともに著名。似せ絵は今いう肖像画である。「北野天神縁起絵巻」「後鳥羽上皇像」などのほか、三十六歌仙絵はその作と擬せられている。新勅撰集以下の勅撰集に一三二首入集。家集に「信実朝臣家集」がある。」とあります。収録されている歌集は「万代和歌集 巻第六」と記されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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- 1 近江百人一首 滋賀県文化振興事業団∥編集 滋賀県教育委員会 1993年 S-9100- 93 p.112
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2 近江百人一首を歩く 畑裕子∥著 サンライズ印刷出版部 1994年 S-9100- 94 p.110
- キーワード
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- 和歌
- 藤原信実
- 万代和歌集
- 寂西
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000109149