レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/04/30
- 登録日時
- 2013/06/07 00:30
- 更新日時
- 2013/06/08 00:30
- 管理番号
- 滋2013-0009
- 質問
-
解決
滋賀県で希少種に選定されているビワコオオナマズの形態や生態、減少要因を知りたい。
- 回答
-
『滋賀県で大切にすべき野生生物 2010年版』によりますと、形態や生態は「日本産ナマズ属魚類の中で最大の種で、全長100~120cmに達する。下顎の突出が著しく、頭部も他のナマズ属より縦扁し体つきもスマートである。尾鰭の上葉が下葉よりもやや長い。口ひげ上・下顎に合わせて2対(計4本)あるが、下顎のそれは短く発達が悪い。体色は全身が灰黒色で、金属光沢がある。腹部は白い。夜間に琵琶湖の沖合を遊泳し、ゲンゴロウブナ、ニゴロブナ、ビワマス、コアユなどの小型・中型魚を捕食する。ふだんは単独生活する。産卵期は5月中旬~8月で、この時期大雨があって湖の水位が上がると接岸して、夜間に礫底や岩場で多数が集まって産卵する。湖面に浮遊する水草に産卵することもある。」とあります。減少要因については「湖水位の人為調節や護岸工事による産卵場消失、ビワマスやフナ類を対象とする刺網(小糸網)による混獲、オオクチバスやブルーギルの増加による餌生物の減少などが考えられる。瀬田川では釣獲による脅威も見逃せない。」とあります。なお、同書には「本種の祖先と思われる化石が330万年前の古琵琶湖層から出土している。」ともあり、たいへん古くから琵琶湖に生息しています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 脊椎動物 (487 8版)
- 参考資料
-
- 1 滋賀県で大切にすべき野生生物 2010年版 滋賀県生きもの総合調査委員会∥編 サンライズ出版 2011年 SB-4600-10 p.498
-
2 湖国びわ湖の魚たち 滋賀県立琵琶湖文化館∥編 第一法規 1991年 S-4800- 91 p.133-134 -
3 琵琶湖とナマズ 友田淑郎∥著 汐文社 1980年 S-4880- 80 p.157-192
- キーワード
-
- ビワコオオナマズ
- 希少種
- 魚類
- 動物
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 2110049-2401(守山市立図書館提供)
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000132188