レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/07/01
- 登録日時
- 2012/11/07 02:05
- 更新日時
- 2012/11/07 02:05
- 管理番号
- 滋2012-0019
- 質問
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解決
『近江輿地志略』巻99の土産第3坂田郡の部分に、「皂英(さいかし) 伊吹山の産する所也、本邦の皂英此山の産を以て極品とす」と記されているが、この皂英とはどのようなものか知りたい。
- 回答
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『日本国語大辞典 第5巻』によりますと、さいかしは漢字では皂角子・西河子と書き、内容はさいかち(皂?)と同じとあります。また、さいかち(皂?)はマメ科の落葉高木であることなどが記されていました。このため、『近江輿地志略』の「皂英」は「皂?」の誤植と思われます。用法などについては、『伊吹山の薬用植物』に、「材は光沢が美しく、木理が粗で軟らかい。建築材、井戸側、家具器具材、箱、寄木細工、薪炭材とする。若芽は食用になる。若葉をゆでて水に浸し、あえもの、浸しものとする。若い?を7月にとって砂糖漬とし、種子は10月に採集しあぶって食べる。?は石けんの代用となる。」とあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 植物地理.植物誌 (472 8版)
- 参考資料
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- 1 日本国語大辞典 第5巻(けんえ-さこい) 日本国語大辞典第二版編集委員会∥編 小学館国語辞典編集部∥編 小学館 2001年 R-8131-5 p.1258-1259
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2 伊吹山の薬用植物 京都薬科大学∥編 滋賀県厚生部薬務課 1971年 S-4796- 71 p.66 -
1 近江輿地志略 全 寒川辰清∥著 宇野健一∥改訂校註 弘文堂書店 1976年 S-2900-734 p.1198
- キーワード
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- サイカチ
- 皂?
- 植物
- 伊吹山
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000113785