レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/09/30
- 登録日時
- 2012/03/03 02:04
- 更新日時
- 2013/03/11 00:30
- 管理番号
- 滋2011-1578
- 質問
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解決
宝厳寺法華経序品の概要を知りたい。
- 回答
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宝厳寺は長浜市早崎町地先、琵琶湖上の竹生島にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「(前略)平安時代中期以降の末法(まっぽう)思想の波及につれて、法華経の写経が盛行し、貴族文化を反映して装飾経を多くみることができる。この竹生島宝厳寺に伝来するそれも、装飾経であるが一般に「竹生島経」とよばれている。それはおなじ装飾経のなかでも紺紙や紫紙に書写されたものではなく、料紙に金銀泥で装飾されていることによる。本文は、金界線をひき、表題の「妙法蓮華経序品第一」ではじまり、1行17字、偈(げ)は20字を端麗な文字で書写。料紙には金銀泥でもって宝相華・瑞鳥・羊歯などの下絵を構図的に大きく描いているのが特徴的で、ほかの装飾経とことなるところである。この法華経は、著名な久能寺経とならんで両紙装飾経(十品経)とよばれ、数多くの装飾経のなかでも類例のない優品で国宝に指定されている。なお巻末には寛永の三筆の一人松花堂昭乗(1584~1639)が、寛永4年(1627)に跋文を記している。これによると、この法華経の筆者は能筆家で知られた源俊房の書であることがわかる。(木村至宏)」とあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 経典 (183 8版)
- 参考資料
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- 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.671
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2 近江文化財全集 下巻 近江史跡会∥編集 近江史跡会 1974年 SB-7000-2 -
3 国宝大事典 3 書跡・典籍 講談社 1986年 R-7091-3
- キーワード
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- 宝厳寺
- 国宝
- 竹生島経
- 経典
- 源俊房
- 松花堂昭乗
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000102935