レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2023/07/01 00:30
- 更新日時
- 2023/09/03 14:01
- 管理番号
- 滋2023-0048
- 質問
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解決
大津が交通の要衝として発展してきた歴史に関心があります。『角川日本地名大辞典 25 滋賀県』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会編 角川書店 1979年発行)p1,221に『近世交通図』が載っていますが、それを見ますと,江戸時代の大津には,東海道・西近江路などが通っていたことがわかります。これらの街道のなかで、大津市内に現存する街道に関して、史跡・一里塚・松並木・本陣・道標・里程元標・札の辻・説明板などが紹介されている本がありましたらご紹介ください。
- 回答
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大津市の街道等は以下の図書に書かれています。
1.大津市史編さん室編 『大津の道』
東海道や西近江路、途中越などの18の道を紹介しています。凡例によると、本書は街道の歴史的役割を解説し、歴史散歩の手引きとなるように編纂したとあります。また、道標や景色、寺院の写真も掲載されています。
2.滋賀県教育委員会文化財保護課ほか編 『おおつ湖都古都歴史散歩』
「東海道を歩く」の章では、大津市内の東海道の道標等をカラー写真入りで紹介しています。さらに、「遺跡でたどる大津の歴史」の章に縄文時代の石山貝塚をはじめ、多くの遺跡を記しています。
3.小林博編 『近江の街道』
滋賀県内の街道を歴史や名所、刊行時の街並みの様子が書かれています。大津市内の街道は東海道、西近江路、若狭街道を取り上げており、東海道の章では月心寺の走井などを紹介しています。
4.藤井讓治編 『街道の日本史』 31「近江・若狭と湖の道」
滋賀県全域と福井県嶺南地方を対象とした図書です。大津市の東海道と西近江路を紹介しています。
5.大津市歴史博物館編集 『車石(くるまいし) 』
副題に「江戸時代の街道整備」とあるとおり、江戸時代の大津から京都までの残存する敷石や碑を紹介しています。本書の「開催にあたって」によると、車石は運搬に用いられた牛車の両輪の幅に合わせて石を敷いた敷石を指しています。
6.木村至宏著 『近江の道標』
滋賀県内の道標の発生、主要街道、建立場所、形式、道標の解説等を記しています。本書では453点の道標を取り上げており、大津市については約40点の道標を紹介しています。
7.近江道標研究会[編] 『大津のみちしるべ』
大津市にある石の道標を中心に調査結果をまとめたものです。道標の場所やその地域の解説、建立年を紹介しています。
8.大津市史編さん室編 『大津の碑』
凡例に「文学碑(歌碑・句碑・詩碑)、道標、顕彰碑・記念碑を紹介することとし、社標・寺標、また墓碑や忠魂碑はとりあげませんでした。」とあります。100基については解説があり、巻末に「市内の碑一覧」が掲載されています。
- 回答プロセス
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郷土
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 1 大津の道 大津市史編さん室∥編 大津市役所 1985年 S-6811- 85
- 2 おおつ湖都古都歴史散歩 滋賀県教育委員会文化財保護課∥ほか編 滋賀県教育委員会 2005年 S-2911- 05
- 3 近江の街道 小林博∥編 木村至宏∥編 サンブライト出版 1982年 S-6800- 82 p.7~25,333~368、409~414
- 4 街道の日本史 31 藤井讓治∥編 吉川弘文館 2003年 S-2100- 03 p.5~9,28~33
- 5 車石(くるまいし) 大津市歴史博物館∥編集 大津市歴史博物館 2012.3 SB-6811- 12
- 6 近江の道標 木村至宏∥著 民俗文化研究会 1971年 S-6800- 71
- 7 大津のみちしるべ 近江道標研究会∥[編] 近江道標研究会 2019.8 SB-6811- 19
- 8 大津の碑 大津市史編さん室∥編 大津市役所 1986年 S-9011- 86
- キーワード
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- 大津
- 街道
- 史跡
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000335173