レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2023/07/01 00:30
- 更新日時
- 2023/09/08 12:48
- 管理番号
- 滋2023-0041
- 質問
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解決
自分の先祖が、江戸時代から大正期に、百姓であるにもかかわらず米を売っていたと聞いた。
百姓が年貢を納める以外に米を売っていたことがあるのか知りたい。滋賀県以外の例でもよい。
- 回答
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『日本史大事典 第3巻』 「こめ」の項(p.417.上段)に、年貢を納めた後の余剰米を農民が販売していたことについて、次の記述があります。
「元禄(1688-1704)前後に至るまでは、農民の食糧の実態を知りうる資料はない。そのころの紀州紀ノ川沿いの人の著書「地方の聞書」(才蔵記)の記述は象徴的である。「正月五節句盆神事、年中二十六日米給申候」と記している。この書中には田二町、畑五段、石高三一石に及ぶ、当時の大経営の収支計算を載せている。そこでは年貢二六石余を納めた後、手もとに米一三石五斗、麦四〇石、その他雑穀を残すが、これらの多くは売られ、大麦一七石七斗五升と黍五石六斗八升が、一〇人の日常の食事に充てられている。」
なお、流通経済の観点から述べた資料として、回答資料(2)~(6)があります。
- 回答プロセス
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その他
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 1 日本史大事典 第3巻 こ-し 平凡社 1993年 RB-2100-3 p.417
- 2 生産・流通・消費の近世史 渡辺尚志∥編 勉誠出版 2016.9 G-2105-ワ
- 3 近世信州の穀物流通と地域構造 多和田雅保∥著 山川出版社 2007年 3-6721-タ
- 4 江戸時代百姓生業の研究 六本木健志∥著 刀水書房 2002年 2-2105-ロ
- 5 江戸時代村社会の存立構造 平野哲也∥著 御茶の水書房 2004年 3-2105-ヒ
- 6 幕藩制社会の展開と米穀市場 本城正徳∥著 大阪大学出版会 1994年 2-6113-ホ
- キーワード
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- 米
- 年貢
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000335169