レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年2月22日
- 登録日時
- 2015/01/21 16:36
- 更新日時
- 2021/01/10 00:30
- 管理番号
- PML20110222-01
- 質問
-
解決
自動で謄写版が作れる、ということについて
「原稿を鉄筆などでガリ切りする必要がなく、自動で版を作成できる」とのことだが、「自動で」というのは、今まで鉄筆などを使って手動でガリ切りしていたところを、電気信号によって、下書きしたものがそのまま製版に反映できるようになった、という解釈でよいか?
- 回答
-
・鈴木匡「謄写原紙の自動製版について」昭和35年11月『印刷雑誌』第43巻第11号 p.6-11 印刷学会出版部
「同軸の円筒に原稿と原紙をまきつけ、光源からの光を原稿にあてて、円筒の回転にともなって走査する。この光を光電管に受け増幅して針を通じて放電させ原紙に微小孔をあける。このためには模写電送機と同程度の精度・忠実度を持った機械工作と、放電により穴のあく原紙が必要である。」
等、記事中には図入りで詳しく説明している。
- 回答プロセス
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「謄写版の自動製版について」の回答に対する質問
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000166417
回答文献中、しくみについて記述のあるものを確認。
学芸室への質問だったため、質問者には学芸員が回答。
- 事前調査事項
- NDC
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- 印刷 (749 9版)
- 参考資料
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印刷学会 , 印刷学会出版部 [編]. 印刷雑誌 43(11). 印刷学会出版部, 1960-11., ISSN 00201758
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001256957-00 (60011546) -
「謄写版の自動製版について」の回答に対する質問
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000166417
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印刷学会 , 印刷学会出版部 [編]. 印刷雑誌 43(11). 印刷学会出版部, 1960-11., ISSN 00201758
- キーワード
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- 謄写版-製版
- 自動製版
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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(当館学芸員から質問者への回答文)
「自動で」とは、正にご想像の通り電気信号で下書きがそのまま製版できるという意味です。
「電気信号で云々」という言い方は、技術的に正確に表現したいがための言い方で、簡単に言えば、スキャナ+コピー機のようなものです。
下書きに光を当ててそれを読み取り、読み取った内容をそのまま原紙にガリ切りします。
今のようにメモリがあるわけではないので、一旦保存してそれを出力するということはできません。入力と出力を同時進行します。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人 当館学芸員
- 登録番号
- 1000166425