レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年09月28日
- 登録日時
- 2021/09/28 15:00
- 更新日時
- 2022/03/31 17:01
- 管理番号
- 20210531
- 質問
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解決
1明治から昭和30年までの浜町中心の地図を確認したい(浜町の「トリコシ」家や、浜町に流れていた苫小牧川を確認したい)
2「トリコシ」家に祀られていた龍神にまつわる資料や写真を探したい
3 2にも関連し、「トリコシ」家に祀られていた龍神さまの姿や由来、現在の行方を知りたい
4その他、苫小牧にあった龍神信仰の情報がもしあれば知りたい
- 回答
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1について
「苫小牧市史 資料編 第2巻」の付録地図「苫小牧町案内図」より、浜町の魚菜市場付近に「昭和9年3月」地図に1件、「昭和31年12月」地図 に2件、「鳥越」が確認できる。
浜町に流れていた苫小牧川に関しては、表示がないがその川に沿っての道が地図に載っており、流れの様子が確認できる。
望洋寺については、「昭和9年3月」の地図では前身の「成田山不動院」が、「昭和31年12月」の地図で「望洋寺」が確認できる。
市史の漁業についての項で「鳥越兼次郎」の名前があったが、漁業権の具体的の区域や規模については確認できなかったため、「鳥越」家が網元であったかはわからなかった。
「昭和40年4月1日現在 胆振日高地方版電話番号簿」に「鳥越漁業(株)」が浜町の隣町・汐見町に確認できる。また、浜町と汐見町に「鳥越兼次郎(漁業)」「鳥越清隆」「鳥越富」が確認できる。
2と3について
図書館の資料で該当なし。
4について
コイト井地域に、龍神の社が確認できた。
「苫小牧市史下巻」のp812に以下の文章が確認できる。
(前略)ところで同年、高知藩の「勇払神社書上によれば「会所元には弁天社一棟、外に末社一棟、竜神社一棟、外に末社一棟、大黒天一棟、タルマイには権現社一棟、稲荷社一棟、ニシタップに稲荷社一棟、コイト井に竜神神社、トマコマイに稲荷社一棟」と記されている。(後略)
また、「越止居(コイトイ)のあゆみ」p39の年表に以下の記載が確認できる。
明治3~4年(1870~71) 勇払郡神社書上 コイト井に竜神社一棟とある 浜神社(写真)
- 回答プロセス
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地図に関しては、苫小牧市内の古地図を確認し、住宅の位置を確認。
市史や電話帳で同じ苗字の人物を確認できたが、詳細まではわからなかった。
龍神信仰については、宗教・浜町付近の資料を確認したが見つからず。
- 事前調査事項
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質問者は以前、苫小牧市浜町に住んでいた親戚より以下の話を聞いた。
・苫小牧市浜町の望洋寺の付近に、広い敷地を有する一帯の網元「トリコシ」家があった
・「トリコシ」家は付近一帯の網元で付近一帯の漁業を取り仕切っていた
・龍神さんを敷地内に祀っていて、漁師さんらの厚い信仰があった
・当時近くにあった樽前山神社などにも多大な貢献をしていた。「トリコシ」家の旦那も信仰していた
- NDC
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- 北海道地方 (211)
- 参考資料
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- 苫小牧市史 資料編 第2巻 (付録地図)
- 望洋寺開基五十年記念誌
- 越止居のあゆみ
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000305202