レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20060802
- 登録日時
- 2020/03/26 00:30
- 更新日時
- 2022/01/31 10:54
- 管理番号
- 1418
- 質問
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『世界陶磁全集 16 南海』に掲載の「緑釉刻線文輪花盤」は産地がベトナムになっている。2~3年前に産地はビルマ・ミャンマーに変更されたと聞いた。
- 回答
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当館での登録名称は「青瓷平鉢」(列品番号:TG-2211)
陶磁の研究員に確認したところ、「当館では特に変更しておらず、他館で展示された際の産地表記については関知しておりません。」との回答を得、その通り回答した。
【2021/10/18追記 URLアクセス確認】
ColBase 「青瓷平鉢」https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/TG-2211?locale=ja
陶磁の研究員より「ミャンマー(バゴー、旧称ペグ―の近郊)で焼かれた緑釉は、錫を溶媒とする低火度の釉薬です。この作品は高火度で焼成されておりますので、明らかに異なります。なお、呈色剤はいずれの釉薬においても銅です。
造形からみて、中国産ではなく東南アジア産と思われますが、類品は多くありません。高火度の緑釉を使っているのは、現状ではベトナム以外知られていないので(少なくとも、今のところタイ、ミャンマー、ラオス、カンボジアでは発見されていないので)、消去法でベトナムの可能性が高いといえます。
また、底裏に鉄銹を塗り、いわゆる「チョコレートボトム」としていることも、ベトナム産と推定する根拠です。」との追加コメントあり。
- 回答プロセス
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・ 『世界陶磁全集 16 南海』 座右宝刊行会編 小学館, 1984(当館請求番号:151-A57)で図版確認
・当館収蔵品管理システム(非公開)、文化財画像データベースを名称で検索 → 「緑釉刻線文輪花盤」ではヒットなし
・モノクロ写真カードを探す→「緑釉輪花大皿」であり。写真カード№146680、列品番号:TG-2211 産地:ベトナムと記載有
・当館収蔵品管理システム(非公開)を列品番号TG-2211で再検索 → 名称「青瓷平鉢」産地記載なし
・当館の陶磁の研究員に問い合わせ・確認
- 事前調査事項
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『世界陶磁全集 16 南海』
- NDC
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- 陶磁工芸 (751 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 陶磁器 (東洋)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項
- 内容種別
- 陶磁
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000278148