レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/06/02
- 登録日時
- 2012/07/20 02:00
- 更新日時
- 2012/07/20 02:00
- 管理番号
- 滋2011-1743
- 質問
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解決
「鏡山山かき曇り」で始まる近江を詠んだ和歌の全文、歌の意味、作者とその略歴、収録されている歌集名を知りたい。
- 回答
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『近江百人一首』に、和歌の全文は「鏡山山(やま)かき曇りしぐるれどもみぢ赤くぞ秋は見えける」で、歌の意味は「鏡山は、山がその名の鏡が曇るように、空が曇ってしぐれの雨が降って来たけれども、もみじはそれにもかかわらず赤く照り映えて、そこに今年の秋の風情は見えたなあ。」であると記されています。また同資料には、作者は「素性」で、略歴は「生没年未詳。清和天皇の貞観(じょうがん)年間から醍醐天皇の延喜年間までの人。俗名は良岑玄利(よしみねのはるとし)。別称良因朝臣(よしよりのあそん)桓武天皇皇子安世孫。六歌仙および三十六歌仙の一人。僧正遍昭在俗の頃の子。(中略)宇多天皇の信任篤く、歌合にしばしば出詠、のち諸所に?風歌を献ずるなどして活躍。古今集撰者たちからも敬愛され、同集に三六首、のちの勅撰集にも多く入集。その歌は軽妙酒脱のうちに哀感を含む歌が多く「大和物語」などにも逸話があり、古今集時代のすぐれた歌人であった。」とあります。収録されている歌集は「後撰集 巻第七」と記されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 8版)
- 参考資料
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- 1 近江百人一首 滋賀県文化振興事業団∥編集 滋賀県教育委員会 1993年 S-9100- 93 p.90
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2 近江の歌枕紀行 三品千鶴∥著 近江文化会∥編 白川書院 1977年 S-9100- 77 p.116 -
3 近江百人一首を歩く 畑裕子∥著 サンライズ印刷出版部 1994年 S-9100- 94 p.92 -
4 校注歌枕大観 近江編 森本茂∥編著 大学堂書店 1984年 S-9100- 84 p.429
- キーワード
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- 和歌
- 素性
- 後撰集
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000108920