レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20200114
- 登録日時
- 2020/04/30 00:30
- 更新日時
- 2022/04/26 18:22
- 管理番号
- 3389
- 質問
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①東京国立博物館所蔵の「古田織部正聞書」(ふるたおりべのかみききがき)の翻刻を行いたいと考えており、資料の全文複写を依頼したいが可能か。
②この資料の一部を画像として使用したいが可能か。また、マイクロフィルムの画質が印刷に耐えない場合は新たに原本の撮影を依頼したいと考えているが、その場合の手続き方法等について教えてほしい。
- 回答
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①当館での登録名称は「古田織部正聞書」ではなく、「古織傳」(列品番号:QB-6841)と思われる。
原本は博物館の収蔵品なので閲覧はできないが、マイクロフィルムになっている資料であった(マイクロフィルム番号:M1534)ため、複写可であること、マイクロフィルムの利用方法を案内した。
②新たに原本の撮影を依頼する場合(「新規撮影」申請)、問い合わせ先・申し込み先は(株)DNPアートコミュニケーションズであることを案内した。
- 回答プロセス
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・当館収蔵品管理システム(非公開)で所蔵の確認をしたが、「古田織部正聞書」という名称で登録されている資料はなし。
・『古田織部茶書 / 市野千鶴子校訂 ; 2. -- 思文閣出版, 1984.5. -- (茶湯古典叢書 ; 3).』(当館請求番号:191-19)を確認したところ、以下のように記述されていることから、問い合わせの資料は当館では「古織傳」の名称で登録されているものではないかと思われるため、一旦先方へ確認の問い合わせを行った。
以下、『茶湯古典叢書3』(p.337)より引用
織部百ヶ条
(中略)
1. 東京国立博物館所蔵本(以下東博本と称する)。本書は「古田織部正殿聞書」(『古田織部茶書一』に既に翻刻ずみ。ただし、東博本の「古田織部正殿聞書」は外題に「古織伝」と記す)と合綴されている。
この東博本「織部百ヶ条」の内題は、「古田織部正殿百ヶ条」。
世に流布されている形のものであるが、本来の姿であるべき巻子本ではない。
美濃判十枚。一一二条。江戸中期の書写であり、その時点で「茶道百首」により 朱書の補訂が付されている。
先方より「その資料で間違いない」旨回答あり。
・「古織傳」のマイクロフィルムの有無を確認(列品番号:QB-6841、マイクロフィルム番号:M1534)
- 事前調査事項
- NDC
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- 茶道 (791 9版)
- 参考資料
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市野千鶴子 校訂 , 古田, 重然, 1544-1615 , 市野, 千鶴子. 古田織部茶書 2. 思文閣出版, 1984. (茶湯古典叢書 ; 3)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001691208-00 (当館請求番号:191-19(https://webopac.tnm.jp/detail?bbid=0000046491)) - 古織傳 (機関管理番号:QB-6841(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/QB-6841?locale=ja)、マイクロフィルム番号:M1534)
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市野千鶴子 校訂 , 古田, 重然, 1544-1615 , 市野, 千鶴子. 古田織部茶書 2. 思文閣出版, 1984. (茶湯古典叢書 ; 3)
- キーワード
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- 古田織部
- 茶道
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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出版物への画像の掲載など、画像利用については以下を参照。
デジタルコンテンツの利用について
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1841
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 和書
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000281634