レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20170124
- 登録日時
- 2020/03/26 00:30
- 更新日時
- 2023/02/28 18:15
- 管理番号
- 2855
- 質問
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坂本龍馬佩用の脇差(勝光・宗光合作)について。
2016年に京都国立博物館で行われた「坂本龍馬展」の展覧会図録の解説には、(脇差の)釧路大火での罹災と再刃について記述がなかったが、『備前刀:日本刀の王者』(日本文教出版、2013年)には脇差がこの火災で罹災し、再刃された旨の記述があった。脇差の罹災と再刃について記載のある資料があれば教えてほしい。
- 回答
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WEB検索で脇差の罹災について調査したところ、関連記事(2件)がヒットした。
・高知新聞(2015/10/9)【2021.10.7 WEB上でヒットせず】
・産経ニュース(2016/6/29)https://www.sankei.com/article/20160629-NXILYGI55VMLFGFX2N6FO457EY/
新聞記事に脇差の釧路大火での罹災と、一部(鞘・柄)に被害を受けたことについて触れられているが、典拠となる資料については明記されておらず不明である旨回答した。
- 回答プロセス
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①京都国立博物館の特別展「没後150年 坂本龍馬」の展覧会図録を確認したが、脇差の大火罹災とその後の再刃に関する記述は確認できなかった。同解説中にこの脇差の出品記録(2件)あり。
(1)『坂本中岡両先生遭難五十年記念祭典』(NDLデジタルコレクションで閲覧可)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/957745
(2)『土佐勤王志士遺墨展覧会』⇒『土佐勤王志士遺墨集』(当館請求番号:128-A4)
(1)(2)とも脇差の罹災・再刃に関する記述なし。
②質問者が引用している図書については、当館未所蔵の資料であるため確認できず。
- 事前調査事項
- NDC
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- 金工芸 (756 10版)
- 参考資料
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京都国立博物館編集 , 京都国立博物館 , 長崎歴史文化博物館 , 東京都江戸東京博物館 , 静岡市 , 静岡市美術館 , 読売新聞社 , 読売テレビ放送株式会社. 没後150年坂本龍馬. 読売新聞社, 2016.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I008817024-00 (当館請求番号:T2016-262(https://webopac.tnm.jp/detail?bbid=1000092401)) -
坂本中岡両先生遭難五十年記念祭典会 編. 坂本中岡両先生五十年祭記念講演集. 坂本中岡両先生遭難五十年記念祭典会, 1917.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000573113-00 -
青山会館 編 , 青山会館. 土佐勤王志士遺墨集. 巧芸社, 1929.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000765517-00 (当館請求番号:128-A4(https://webopac.tnm.jp/detail?bbid=0000080079))
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京都国立博物館編集 , 京都国立博物館 , 長崎歴史文化博物館 , 東京都江戸東京博物館 , 静岡市 , 静岡市美術館 , 読売新聞社 , 読売テレビ放送株式会社. 没後150年坂本龍馬. 読売新聞社, 2016.
- キーワード
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- 坂本, 龍馬, 1836-1867
- 勝光・宗光
- 脇差
- 日本刀
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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【追記(2021/12/02 確認)】
「没後150年 坂本龍馬」展:https://www.kyohaku.go.jp/jp/special/koremade/20161015_ryoma.html#anchor_displayitems
高知県立坂本龍馬記念館の館だより「飛騰」112号に脇差の寄贈に関する記事があり、「大正2(1913)年末、坂本家は居住していた北海道釧路市で大火に遭い、家財を焼失した。当時同家にあったこの脇差も被災したが、比較的早い段階で救出されたため、長時間焼けた「吉行」ほどの損傷はなかった。」と記載されていた。
「飛騰」112号:https://ryoma-kinenkan.jp/share/img/about/hitou112.pdf
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 刀剣
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000279542