レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/8/1
- 登録日時
- 2014/01/23 00:30
- 更新日時
- 2014/01/23 00:30
- 管理番号
- 滋2013-0035
- 質問
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解決
昭和5年に大津市で開催されたと思われる「湖國紹介展覧会」という催し物について、正確な開催時期や展覧会の内容を知りたい。
- 回答
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『大阪朝日新聞 滋賀版』昭和5年3月23日付けによりますと、「われらが鄕土の縮圖 湖國紹介展の計畫決まる」との見出しをつけて、以下の記事があります。
「(前略)經費も約二萬圓に増額し來る四月二十一日より五月十五日までの島巡りの季節を利用して華々しく蓋を開けることになった、同展覧会は本縣の産業と鄕土紹介を主眼とし出品區域は本縣のみとし(但し参考品はこの限りにあらず)大津市と本年新に町制施工の石山町聯合主催で縣出品協會、大津商工會議所、琵琶湖協會が後援し入塲料は無料(後略)」
「第一會塲は縣商品陳列所とその附近一帯で陳列所本館には本縣の産業、交通、史蹟、名勝、風俗に關するものも陳列して湖国縮圖として湖国情緒發輝に努めるはずで、その向つて左の餘興館は連日餘興を行ひ公會堂は特別大餘興と諸大會塲に當てることになつてゐる、また池には噴水を設けその前は動力館としルネッサンス式にエジプト情緒を加味した建物を作つて湖國の機械工業を一堂に集めてその発展振りを紹介する、なほ陳列塲に隣接の水族館跡は分塲として大津市中心に縣下の名産物を網羅した即賣館を設けまたサーカス、動物落しなどの催物に子供の國を現出する計畫である(中略)第二會塲は石山寺山門前向つて左の空地で臨湖館と銘を打ち龍宮城の構装を模して凝った建物を作り装飾も全部龍宮式で湖國の水産物や縣水産試験塲、臨湖實驗所等の水産標本を集め居ながらにして湖國水産パノラマの展開を見ることが出來るやうにする、第三會塲の竹生島は寳物館と土産館を設け、寳物館は平常觀覽出來ぬ寳物や、他府縣にある、竹生島關係の寳物を集め、土産館は長濵、彦根方面の産物を陳列即賣して遊覽客の便にする」
なお、『大阪朝日新聞 滋賀版』昭和5年3月12日付けによりますと、この湖國紹介展は資金の関係から当初計画されていた琵琶湖博覧会を縮小して実施が計画されたもののようです。
『大阪朝日新聞 滋賀版』には上記のほか、4月18日、19日、21日、22日、23日、25日、26日にも湖國紹介展に関する記事があります。
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- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 団体 (606 8版)
- 参考資料
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- 1 朝日新聞(滋賀版) マイクロ版 第1930巻通巻61号 大阪 朝日新聞大阪本社 P 昭和5年3月12日,3月23日,4月18-19日,4月21-23日,4月25-26日
- キーワード
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- 湖国紹介展
- 博覧会
- 大津市
- 石山町
- 竹生島
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000143842