レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年04月03日
- 登録日時
- 2015/05/13 14:08
- 更新日時
- 2015/07/03 14:57
- 管理番号
- M0132
- 質問
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解決
昭和20年代に南大通であったニセ医者事件の新聞記事を見たい。
ニセ医者は渡辺淳一の小説「阿寒に果つ」に出てくる人物のモデルといわれるジャーナリストの岡村昭彦ではないかとのこと。
- 回答
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①図書館の展示で見たということで、原田康子関連の資料(キャビネット)を探すが、該当の新聞記事なし。郷土行政資料室発行の「まちなみ」を見たが、1998年に行った原田康子関連の展示資料一覧には該当新聞記事なし。
②インターネットで「岡村昭彦」、「阿寒に果つ」で検索すると、札幌南高13期東京同期会のサイトで雑誌記事を発見する。「月刊さっぽろ」昭和46年8月号に掲載された記事「小説『阿寒に果つ』で蘇る故加清純子 直木賞作家渡辺淳一氏の初恋の人」によると、「阿寒に果つ」主人公のモデルになった加清純子と岡村昭彦のことが書かれていた。岡村昭彦については、「昭和26年12月中旬に医師法違反容疑で釧路刑務所に拘留されてしまった」と記述があった。(月刊さっぽろは当館に所蔵なし)
③昭和26年12月の新聞(マイクロフィルム)を見ていくと、北海道新聞(昭和26年12月16日朝刊3面、16日夕刊2面、17日夕刊2面、23日夕刊2面)と東北海道新聞(昭和26年12月16日夕刊2面、21日夕刊2面)にニセ医者事件の記事が見つかった。
④新聞記事によると、確かにニセ医者(医師法違反容疑者)の氏名は岡村昭彦で、昭和26年12月21日の東北海道新聞の記事には来釧した愛人として加瀬純子(加清純子)の氏名もある。昭和20年代に南大通であったニセ医者事件の容疑者はやはりジャーナリストの岡村昭彦のようである。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 市立釧路図書館郷土行政資料室編. まちなみ: 第106~140号. 市立釧路図書館, 1994ー2001 (合本製本 K016/K 資料コード:213613002)
- 北海道新聞 昭和26年12月 (マイクロフィルム)
- 東北海道新聞 昭和26年12月 (マイクロフィルム)
- 小説「阿寒に果つ」のヒロインは同期生の姉”. 札幌南高13期東京同期会. http://minami13.blog79.fc2.com/blog-entry-87.html (参照 2015-5-14) (月刊さっぽろ昭和46年8月号の記事が掲載されている)
- “「小説ヒロインは同期生の姉」のつづき”. 札幌南高13期東京同期会. http://minami13.blog79.fc2.com/blog-entry-90.html (参照 2015-5-14) (月刊さっぽろ昭和46年8月号の記事が掲載されている)
- キーワード
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- ニセ医者
- 岡村昭彦
- 渡辺淳一
- 阿寒に果つ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000174486