レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2016/08/18 00:30
- 更新日時
- 2016/08/18 00:30
- 管理番号
- 滋2016-0020
- 質問
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未解決
2016年1月31日付の毎日新聞の女の気持ち欄に、どてんしゃという、百人一首の読み札を使った遊びのことが紹介されていた。実際にどうやって遊ぶのかわかる資料はないか。投稿者は、70代の女性で、小さいころ滋賀県にある実家で遊んだとある。
遊びの概要は、次の通り
・百人一首の絵札だけで遊ぶ。
・山部赤人など、小さな烏帽子(えぼし)をかぶった階級の人たちを「どてんしゃ」と呼ぶ。天皇の名は「だいつき」など、大臣、姫と絵札ごとにそれぞれ、独特の名前が付いている。
・階級をしりとりしながら、あらかじめ配られた絵札を出していき、早くなくなった人が勝ち。
- 回答
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『滋賀県百科事典』や『近江神宮とかるた』、『百人一首かるたの世界』をはじめ、市町村史の民俗に関する項目を確認しましたが、どてんしゃに関する記述はありませんでした。
この言葉に関係する事柄がないか、滋賀県の方言についても確認しましたが関連する記述はありませんでした。
当館の職員にも確認しましたが、どでんしゃもしくは類似の遊び方を知っている職員はいませんでした。
『室内ゲーム・遊び』に、紹介されている百人一首かるたを使った遊び「色冠・青冠」が、どてんしゃに近い遊びではないかと考えられます。この遊びは2人ずつ組んで4人で勝負するとあり、「〔ゲームの進め方〕組んだ同士、向かい合って座り、親は百枚の札を等分に4人にくばります。ゲームのやり方は、親から1枚出し、次の右隣りの人は、前の人が出した札と同じ種類の札を出して受け、さらに1枚自分の好みのカードを出します。種類は札を見るとわかりますが、黒い冠をつけた侍(黒冠)黒以外の色の冠をつけた侍(色冠)、姫、立烏帽子、横烏帽子、矢五郎、僧侶に分けられます。(後略)」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- その他の室内娯楽 (798 8版)
- 参考資料
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- 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84
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2 近江神宮とかるた 志賀発行所 1979年 5-7911- 79 -
3 百人一首かるたの世界 大津市歴史博物館 2013.10 SB-7900- 13 -
4 伝承遊びを生かした保育 滋賀県教育委員会学校教育課∥編 滋賀県 1987年 5-MA05- 87 -
5 としよりの楽しい遊び方 第1集 滋賀県老人クラブ連合会∥編集 滋賀県老人福祉センター∥編集 滋賀県老人クラブ連合会[ほか] 5-7900-1 -
6 伊吹町史 文化・民俗編 伊吹町町史編さん委員会∥編集 伊吹町 1994年 S-2163-2 -
7 近江愛知川町の歴史 第3巻 民俗・文献史料編 愛知川町史編集委員会∥編集 愛荘町 2008.10 S-2154-3 -
8 守山市誌 [第6巻] 生活・民俗編 守山市誌編さん委員会∥編集 守山市 2006年 S-2124-6 -
9 近江日野の歴史 第6巻 日野町史編さん委員会∥編集 日野町 2008年 S-2145-6 -
10 蒲生町史 第3巻 考古・美術・建築・民俗 蒲生町史編纂委員会∥編集 蒲生町 2000年 S-2144-3 -
11 滋賀縣方言集 大田 栄太郎∥編 刀江書院 1932年 S-8000- 32 -
12 滋賀県方言調査 [正編] 藤谷一海∥編著 教育出版センター 1975年 S-8000-1 1-3 -
13 生活とことば 木村恭造∥著 教育出版センター 1994年 S-8000- 94 -
14 ええほん滋賀の方言手控え帖 中山敬一∥著 サンライズ出版 2012.11 S-8000- 12 -
15 日本こどものあそび大図鑑 笹間良彦∥著画 遊子館 2005年 R-3845-サ -
16 完全図解たのしい伝承あそび全集 東陽出版株式会社編集部∥編著 東陽出版 1990年 3-7819-カ -
17 世界遊戯法大全 松浦政泰∥編 本邦書籍 1984年 2-7980-マ -
18 室内ゲーム・遊び 稲垣正史∥著 日東書院 1975年 2-7980-イ p.211-213
- キーワード
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- どてんしゃ
- 百人一首
- 色冠・青冠
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000195946