レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/12/01
- 登録日時
- 2015/01/16 00:30
- 更新日時
- 2015/01/16 00:30
- 管理番号
- 滋2014-0075
- 質問
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解決
滋賀県日野町は元旦から伊勢大神楽が訪れる地域として有名であるが、その理由を知りたい。
- 回答
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『近江日野の歴史 第6巻』によりますと、「正月の行事として特徴的なのは、伊勢大神楽の獅子舞が元旦から順に集落を訪れることである。馬見岡綿向神社での元旦の神前奉納のあと、大字上野田(こうずけだ)を最初に日野町内を回る習わしであるが、これは日野町域が蒲生(がもう)家の領地であったことに由来するとも伝えられている。」とあります。『伊勢大神楽』は、戦国武将蒲生氏郷(がもううじさと)を輩出した蒲生家が領内統治を行う中で「人々の安全を祈願してくれる伊勢神宮のお使いである伊勢大神楽を手厚くもてなしたのが始まり」であると記載しています。また、『ふるさと鎌掛の歴史 第1巻』は、日野町域各集落の巡回順序も、蒲生氏郷様が決めたものという伊勢大神楽社中頭領の言葉を記載しています。
なお、『近江日野の歴史 第6巻』は、伊勢大神楽が正月から日野町を含む滋賀県を回る理由として、「織田信長(おだのぶなが)に滅ぼされた佐々木六角(ささきろっかく)氏の残党が伊勢へ逃れて桑名(くわな)の太夫(たゆう)村(三重県桑名市)に住み神職となり、そののち逃れてきた人々が獅子舞になったためと伝えられる。また、近江の陰陽師(おんみょうじ)が太夫村へ移り住んだことと関係するともいわれている。」と記載されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 8版)
- 参考資料
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- 1 近江日野の歴史 第6巻 日野町史編さん委員会∥編集 日野町 2008年 S-2145-6 p.249
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2 伊勢大神楽 吉野晴朗∥写真 東方出版 1998年 5-3800- 98 p.12 -
3 ふるさと鎌掛の歴史 第1巻 古代より関ヶ原合戦まで 瀬川欣一∥著 サンライズ出版 2000年 S-2145-1 p.225 -
4 綿向神社の四季 社信之∥文 吉野晴朗∥写真 東方出版 2002年 S-1745- 02 p.9
- キーワード
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- 伊勢大神楽
- 獅子舞
- 蒲生氏
- 蒲生氏郷
- 正月行事
- 六角氏
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000166221