このページではJavaScriptを使用しています。お客様の閲覧環境では、レファレンス協同データベースをご利用になれません。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000013881
提供館
(Library)
東京都江戸東京博物館 図書室 (4110007)管理番号
(Control number)
edo2003-06
事例作成日
(Creation date)
2003年06月01日登録日時
(Registration date)
2005年01月26日 11時39分更新日時
(Last update)
2018年01月19日 13時48分
質問
(Question)
浮世絵(錦絵)は、ひとつの絵柄につき何枚ずつ摺られていたのか。
回答
(Answer)
 浮世絵、特に錦絵と呼ばれる多色刷りの木版画は、絵師・彫師・摺師の三者の分業により完成します。摺師が1日に摺る分量を“一杯”と呼び、普通200枚前後とされています。売れ行きがよく、追加注文を受ければ二杯、三杯・・・と版を重ねました。『浮世絵鑑賞事典』(高橋克彦著,講談社, 7218/B332/87)には「十杯(2,000枚)も売れれば評判の良かった部類」で「歌川広重の東海道の連作(「東海道五十三次」)は、爆発的な好評により、作によっては五十杯(10,000枚)以上も摺ったと伝えられる」とあります。
 『浮世絵の鑑賞基礎知識』(小林忠・大久保純一著,至文堂,7218/285/94 p191)では、一番数多く売られた(摺られた)浮世絵は、絵柄の山の稜線が消えるほど版木が摩耗していることから「葛飾北斎の『赤富士』(「富嶽三十六景凱風快晴」)ではないか」と推測されています。また、『図説浮世絵入門』(稲垣進一編,河出書房新社,7218/8/90,p6)によると「売れ筋の商品は最初から200枚以上の見込み生産をする」こともあったようです。
 一般に「初摺」といわれる最初の一杯(200枚)は絵師の指示通りに摺られますが、追加注文の「後摺」は、摺師の一存に任せる習わしがありました。「後摺」では、急ぎの場合はぼかしや版を少なくしたり、色味に絵師よりも摺師の感覚が出てしまうこともあったようです。(『図説浮世絵入門』・『浮世絵事典(中)』(画文堂,7218/1/2))
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本画  (721)
参考資料
(Reference materials)
『浮世絵鑑賞事典』(高橋克彦著 講談社 1987年 7218/B332/87)
『浮世絵の鑑賞基礎知識』(小林忠・大久保純一著 至文堂 1994年 7218/285/94)
『図説浮世絵入門』(稲垣進一編 河出書房新社 1990年 7218/8/90)
『浮世絵事典(中)』(画文堂 1990年 7218/1/2)
『浮世絵 カラー版徹底図解』(田辺昌子監修 新星出版社 2011年 7218/507/0011) (p.144)
『知識ゼロからの浮世絵入門』(稲垣進一監修 幻冬舎 2011年 7218/486/0011) (p.35)
キーワード
(Keywords)
浮世絵
錦絵
木版画
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
浮世絵の製作工程は江戸東京博物館常設展示「出版と情報」のコーナーや『図表でみる江戸・東京の世界』(江戸東京博物館)で、摺りの工程は「Kids web Japan バーチャル・カルチャー」 http://web-japan.org/kidsweb/ja/index.html の浮世絵( http://web-japan.org/kidsweb/ja/virtual/ukiyoe/index.html )ページで見られます。(2014/3/31確認)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000013881解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
Twitter

このデータベースについて
国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のためのデータベースです。詳細

活用法

刊行物・グッズ
新着データ
最近のアクセスランキング
レファ協PickUP!