レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/01/29
- 登録日時
- 2021/03/20 00:30
- 更新日時
- 2021/03/20 00:30
- 管理番号
- 6001048510
- 質問
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解決
「読売新聞」初の連載小説の名前とその連載期間を知りたい。
- 回答
-
以下の資料より、連載小説名は『鍛鉄場の主人』であり、1886年1月4日から1886年3月20日まで45回連載されたことがわかりました。
<図書>
『読売新聞百二十年史』(読売新聞社/編集 読売新聞社 1994)
「初期の連載小説 一八八六年一月四日から四十五回続いたジョルジョ・オネー作、連画閑人こと加藤瓢平訳「鍛鉄場の主人」が初登場である。」(p.64)
『読売新聞百年史 別冊 資料・年表』(読売新聞100年史編集委員会/編集 読売新聞社 東京 1976)
「M.19年(1886)1.4 高田早苗・杉浦重剛を雑譚の執筆者に招く。翻訳小説「鍛鉄場の主人」の連載開始(~3.20)。」(p.189)
『読売新聞百年史 [本編]』(読売新聞100年史編集委員会/編集 読売新聞社 1976.11)
「○新聞紙の小説 (前略)試みにその例を欧米の新聞に求めたるに…その例少なからず…然れば、我読売新聞に小説を掲ぐるも敢えて不可なきに依り、来春よりは別欄を設け、日々一二章づつ記者の編述したるもの、或いは欧米の小説中最も佳なるものを選びて登載し…」(p.166-167)
などとあり、欧米の新聞の影響を受けて小説掲載方針が決定されていることがわかります。
<読売新聞オンラインDB>
「ヨミダス歴史館」を確認したところ、『鍛鉄場の主人』(ジョルジュ・オネー/作 連画閑人(加藤瓢平)/記述(連載小説))は、1886(明治19)年1月4日(朝刊2面)に第1回の掲載があり、1886(明治19)年3月20日(朝刊2面)まで連載されていました。
「鍛鉄場の主人」は、前述の『読売新聞百年史 [本編]』によれば「『修羅浮世 鍛鉄場主』の出版: 加藤瓢乎の「鍛鉄場の主人」は、本紙の連載完結後5月に大阪で出版された。」(p.167)とあります。
当館には未所蔵ですが、国立国会図書館の「デジタルコレクション」で公開されており、以下の2作品についてはインターネット公開されています。
<国立国会図書館「デジタルコレクション」>
『鍛鉄場主 : 修羅浮世 一名・生活の戦場』(オネー 著 聯画閑人 (加藤瓢乎) 訳 1886)(2021/1/29現在)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/897044
『鍛鉄場の主人』(田中キチ 編 文字新蔵 明19.9)(2021/1/29現在)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/897046
など
[事例作成日:2021年1月29日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (071 10版)
- ジャーナリズム.新聞 (070 10版)
- 参考資料
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- 読売新聞百二十年史 読売新聞社∥編集 読売新聞社 1994 (64)
- 読売新聞百年史 別冊 読売新聞100年史編集委員会∥編集 読売新聞社 1976 (189)
- 読売新聞百年史 [本編] 読売新聞100年史編集委員会∥編集 読売新聞社 1976.11 (166-167)
- https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/897044 (国立国会図書館デジタルコレクション「鍛鉄場主 : 修羅浮世 一名・生活の戦場」(2021/1/29現在))
- https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/897046 (国立国会図書館デジタルコレクション「鍛鉄場の主人」(2021/1/29現在))
- キーワード
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- 鍛鉄場の主人(タンテツジョウノシュジン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000295558