レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年09月01日
- 登録日時
- 2019/12/16 18:42
- 更新日時
- 2019/12/27 11:56
- 管理番号
- 岩手-352
- 質問
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解決
岩手県宮古市鍬ヶ崎で踊られていた、お座敷芸「大漁踊り」について知りたい。
- 回答
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宮古市鍬ヶ崎は、三陸の海上交通の拠点として発展した港町であり、江戸時代から昭和中期まで続いた花街でもあった。鉄道(山田線)開通前の、明治末~大正期にその賑わいは最盛期を迎え、多くの芸妓が活躍した。「大漁踊り」は、この鍬ヶ崎芸妓によって、披露されていたもの。
近代の鍬ヶ崎に関する資料を中心に調査し、記載のあった下記の資料を紹介。
・『宮古市史 民俗編 上巻』宮古市教育委員会∥編集 宮古市∥発行 1994年
⇒p.440~451「第二章 経済伝承/第七節 遊郭」
>p.451「大漁踊りの芸妓さん」の写真あり。
・『宮古港大観と郷土の名所遺蹟』松田徳太郎∥編 宮古日日新聞社∥発行 1934年
⇒p.79~88「娯楽機関と花柳街」
>p.82「大漁踊」の歌詞・写真あり。
・『郷土誌鍬浦史話』沢内勇三∥著 郷土史同好会∥発行 1955年
⇒p.76~87「花街の今昔」
>p.86「大漁踊」の歌詞・写真あり。
・『宮古港』宮古町∥編 宮古町役場∥発行 1937年
⇒p.73「宮古大漁節」(歌詞・写真のみ)
■ 雑誌『月刊みやこわが町』(タウン情報社∥発行)掲載記事
・1994年6月号 通巻188号
⇒p.12~14「くわがさき紀行/唄で語る鍬ヶ崎港 元祖・大漁踊りと当時の御座敷」
・1999年8月号 通巻250号
⇒p.12~13「鍬ヶ崎哀歌/鍬ヶ崎大漁踊り」
・2004年10月号 通巻312号
⇒p.18~23「鍬ヶ崎大正物語 Vol.2 remake#02/鍬ヶ崎芸妓座談会」
※1986~1989年の同名特集の改訂増補版
・2005年3月号 通巻317号
⇒p.20~21「鍬ヶ崎大正物語 Vol.3 remake#03/鍬ヶ崎芸者の十八番・大漁踊り」
※1986~1989年の同名特集の改訂増補版
・2012年6月 通巻402号
⇒p.28~29「I LOVE 鍬ヶ崎/鍬ヶ崎芸妓と大漁踊り」
なお、大漁踊りの元歌とされる「大漁唄込」が、下記資料(CD)に収録されている。お座敷芸「大漁踊り」とは異なるが、参考までに紹介。
・『民謡・童唄調査記録テープ 19 宮古市鍬ケ崎・山田町豊間根荒川』
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗習慣.民俗学.民族学 (38)
- 音楽.舞踊.バレエ (76)
- 参考資料
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宮古市教育委員会 編 , 宮古市教育委員会. 宮古市史 民俗編‐上巻. 宮古市教育委員会, 1994.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036141629-00 (当館請求記号:K/265.1/ミ2/5-1) -
宮古港大観と郷土の名所遺蹟. 宮古日日新聞社, 1934.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000645865-00 (当館請求記号:K/296.51/マ1/1) -
沢内 勇三 著 , 沢内‖勇三. 郷土誌鍬浦史話 : 宮古郷土史年表. 郷土史同好会, 1955.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036190239-00 (当館請求記号:K/265.1/サ1/1) -
宮古町 編 , 宮古町(岩手県). 宮古港. 宮古町役場, 1937.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036190436-00 (当館請求記号:K/296.51/ミ1/1) -
タウン情報社 編 , タウン情報社. みやこわが町 : 陸中海岸を代表するコミュニティ月刊誌. タウン情報社, 1977.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028913340-00 (当館請求記号:KS05/ミ1) - 民謡・童唄調査記録テープ 19 宮古市鍬ケ崎・山田町豊間根荒川 (当館請求記号:CK/W02/ミン/19)
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宮古市教育委員会 編 , 宮古市教育委員会. 宮古市史 民俗編‐上巻. 宮古市教育委員会, 1994.
- キーワード
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- 鍬ケ崎
- 花柳界
- 大漁踊
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000270459