レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/01/26
- 登録日時
- 2019/11/10 00:30
- 更新日時
- 2019/11/10 00:30
- 管理番号
- 牛久-1572
- 質問
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解決
『東鑑』と書く鎌倉時代頃の本を調べるために見たいが、現代語訳がいい。
- 回答
-
『東鑑』という書名の資料は所蔵がないが、『吾妻鏡』は『東鑑』とも表記するため『吾妻鏡』の表記の次の資料を紹介する。
・『現代語訳吾妻鏡』1~16+別巻(五味文彦、本郷和人編/吉川弘文館/2007.11)
- 回答プロセス
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1.キーワード「東鑑」&資料状態「所蔵」で自館所蔵検索。
→1件ヒットしたが、質問されている資料とは別のものと判断
(『古浄瑠璃正本集第4』(横山重編/角川書店/1965年):収録されている浄瑠璃の作品名の中に「東鑑平鬼王丸」とありそれでヒットした模様)。
2.改めて『東鑑』という書名の資料が存在するかを確認することにし、キーワード『東鑑』でTool-iを検索。
→17件ヒット。
その中に『新東鑑』という本があったが、件名が「日本-歴史-安土桃山時代,日本-歴史-江戸時代」とあり、扱われている時代がら考えて質問者が探している本とは違うと思われる。
また、他にヒットした本も件名や著者名等のデータを参照すると違うと思われた。
結果『東鑑』の書名の資料だと当館では提供できる資料がないと判明。
3.『東鑑』についての情報を集めようと思い、古典文学と歴史の参考図書にそれぞれあたる。
・『日本古典文学大辞典』(日本古典文学大辞典編集委員会/岩波書店/1986.12)
…p33に『吾妻鑑』は『東鑑』と表記するとあり。
・『国史大辞典 1』(国史大辞典編集委員会/吉川弘文館/1979.3)
…p212に『吾妻鏡』は、鎌倉幕府の創始期から中期までの事績を幕府自身で編纂した歴史書。『東鑑』ともかくとあり。
→以上のことから『東鑑』は『吾妻鏡』と判明。
4.『吾妻鏡』なら所蔵があった筈…と思い、キーワード『吾妻鏡』&資料状況「所蔵」で所蔵検索。
→『現代語訳吾妻鏡』1~16+別巻(五味文彦、本郷和人編/吉川弘文館/2007.1)がヒット。また同時にヒットした41件中にあった『吾妻鏡必携』(関幸彦、野口実編/吉川弘文館/2008.9)も何かしら参考になるかもしれないと考える。
→取りあえず『現代語訳吾妻鏡』1~16+別巻の所蔵があることを伝えた所、「今度行った時に見てみます」とのことで、司書カウンターに来館して下さるよう伝え、終了。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 10版)
- 日本文学 (910 10版)
- 参考資料
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- B10685106 現代語訳吾妻鏡 1 五味 文彦編,本郷 和人編 吉川弘文館 2007.11 210.42 978-4-642-02708-3 (全16冊+別巻1冊)
- キーワード
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- 東鑑
- 吾妻鏡
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000265001