レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/06/15
- 登録日時
- 2017/12/24 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:39
- 管理番号
- M17072012087251
- 質問
-
平賀元義の和歌「上山は山風寒しちちのみの父の命の足ひゆらんか」に出てくる「上山」はどこにあり、いつ頃詠まれたのか。
- 回答
-
・『物語る「棚田のむら」』(資料①)の「平賀元義と上山神社」では、元義と美作市「上山」村の関係にふれ、元義が「一九世紀の半ばに上山を訪れて庄屋高原四郎兵衛の宅へ泊まり、歌を詠んでいる」として該当歌が引用されている。
・『平賀元義 歌と書』(資料②)には、該当歌の書かれた短冊が掲載され、そこに「文政十年十月十九日父のうせられぬるを同二十二日の夜上山といふ所に葬ける後に父の常に足ひゆといハせしを思ひいてゝ」という詞書が見える。
・『岡山の文学碑』(資料③)では、布勢神社(岡山市東区大多羅町)の境内にある該当歌碑を挙げ、「父を葬った上山(岡山市巌井山、万成山あたり)」と解説する。
・『平賀元義』(資料④)では、文政10年(1827)に元義の父「新兵衛長春」が亡くなり、「平尾家累代の墓地上の山(岡山市の西郊十数町なる伊島村大字上伊福なる津倉の上の山也。又、妙林寺山・茶臼山・西山等の称あり。)に至り埋葬」と解説する。
・『吉備路をめぐる文学のふるさと』(資料⑤)では、「父を葬った『上山』は岡山市北区三門東町にある妙林寺の裏山にある墓地」と説明する。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
・『上山風土記』(矢乃原館文庫)では、「平賀元義と上山」として上山の地を訪れた元義が「わぎもこぐ 別れてくれば眉引きの 横山の上に 月ぞ残れる」と詠んだ一首のみ紹介されていた。
- NDC
-
- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
-
-
①久保昭男『物語る「棚田のむら」』 農村漁村文化協会,2015,260p. 参照はp.221-223.
②平賀元義歌と書刊行会『平賀元義歌と書』 集英社,1980,282p. 参照はp.〔28〕.
③山本遺太郎『岡山の文学碑』岡山 日本文教出版,1965,215p. 参照はp.100-105.
④羽生永明『平賀元義』岡山 山陽新聞社,1986,965p. 参照はp.359-361.
⑤『吉備路をめぐる文学のふるさと』岡山 吉備路文学館,2010,206p. 参照はp.48.
-
①久保昭男『物語る「棚田のむら」』 農村漁村文化協会,2015,260p. 参照はp.221-223.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2017072012023787251
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 高校生, 中学生
- 登録番号
- 1000227262