レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/09/21
- 登録日時
- 2017/02/23 00:30
- 更新日時
- 2019/03/02 10:35
- 管理番号
- 千県東-2016-0005
- 質問
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解決
家の近くのナツメヤシに実がたくさんなっているが、この実は食べられるのか。
- 回答
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【資料1】『植物の事典』(佐竹義輔ほか編 東京堂出版 1983)p470「ヤシ」の項目に、ナツメヤシの説明があり、「果実は柔らかで甚だしく甘みがあり,ナツメの香りがある。果実を生で食うほかに罐詰にし,またジェリー,ジャムにする。果実を発酵させて有名なアラック酒をつくる。」とある。
【資料2】『草木の種子と果実』(鈴木庸夫共著 誠文堂新光社 2012)p219には「ナツメヤシ(デーツ)は紀元前数千年前から栽培されてきたとされ、(中略)糖分やミネラルを豊富に含み、中近東諸国を中心にドライフルーツや加工食品に使われている。」と書かれており、ナツメヤシの実はデーツと呼ばれることが分かる。
【資料3】『世界食材事典 カラー版』(杉田浩一監修 柴田書店 1999)p204-205に「デーツ」が掲載されており、食べ方やレシピ、保存法が紹介されている。
【資料4】『アラブのなりわい生態系 2 ナツメヤシ』(臨川書店 2013)p101-124「第三章 エジプトのナツメヤシとデーツ」では、エジプトでのナツメヤシの利用の記録について、11世紀~19世紀までを中心に書かれている。ナツメヤシは医学的に利用されてきた例もあり、その薬効についても書かれている。
【資料5】『食と農のアフリカ史』(石川博樹編 昭和堂 2016)p120-121「(4)サハラ・オアシスのナツメヤシ文化」では「ナツメヤシはその実(デーツ)が食用に供されるにとどまらず、葉、葉柄なども容器、敷物、農園柵などの製作に利用されてきた。」と書かれている。
また手がかりを得るために検索エンジンGoogleで「デーツ」を検索したところ、オタフクソースの原料にデーツが使われているということで、オタフクソース株式会社のホームページがヒットした。ホームページにはデーツについてまとめられたページがあり、その中には「生命力の強さから「生命の木」と呼ばれています。また、デーツは栄養価として、鉄分、カルシウム、カリウムなどのミネラルや食物繊維が含まれ、中でも、食物繊維とカリウムが豊富に含まれています。」などと書かれている。
【資料6】オタフクソース株式会社ホームページ「めぐみの果実 デーツとは」
(https://www.otafuku.co.jp/product/sp/okonomisauce/date/)
(インターネットの最終アクセス:2017年1月26日)
- 回答プロセス
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まず【資料1】【資料2】【資料3】でナツメヤシの基礎的な解説を確認したあと、自館の蔵書検索システムで全項目「ナツメヤシ」を検索すると、【資料4】【資料5】がヒットした。インターネット検索エンジンGoogleで「デーツ」を検索したところのオタフクソースホームページ【資料6】が見つかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 被子植物 (479 9版)
- 森林立地.造林 (653)
- 参考資料
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- 植物の事典 佐竹 義輔/[ほか]編 東京堂出版
- 草木の種子と果実 鈴木 庸夫/共著 誠文堂新光社
- 世界食材事典 杉田 浩一/監修 柴田書店
- アラブのなりわい生態系 2 臨川書店
- 食と農のアフリカ史 石川 博樹/編 昭和堂
- オタフクソース株式会社ホームページ「オタフクを知る デーツ」(https://www.otafuku.co.jp/product/sp/okonomisauce/date/)
- キーワード
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- ナツメヤシ(ナツメヤシ)
- 椰子(ヤシ)
- デーツ(デーツ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000210447