レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/11/18
- 登録日時
- 2015/11/25 00:30
- 更新日時
- 2015/11/25 00:30
- 管理番号
- 6001012755
- 質問
-
解決
今の消費者の嗜好は「甘さひかえめ」の傾向である(以前より甘さひかえめを求める傾向が強くなっている)という内容が書かれた資料がほしい。(そういう内容で資料を作成することになり、参考にしたい。)
インターネットで検索すると、甘さひかえめがトレンド(傾向)であると出るが、きちんとしたレポートのようにはなっていない。
傾向やそれを裏付けるデータが載っているものがほしい。
- 回答
-
<1>
CiNiiで「甘さひかえめ」「甘さ控えめ」「微糖」「低糖」をキーワードとして検索してヒットしたもののうち、
それらが人気、拡大しているという内容であると思われるものは次の5件。
(最後の1件は所蔵していないため現物を確認できず。それ以外は確認済。)
(2015年11月18日現在)
『Chain store age』 45(9), 92-93,95, 2014-05-15
上明戸 聡 [文]
「マーチャンダイジング【MD】エディション カテゴリーフォーカス ジャム&スプレッド 低糖度の自然派ジャムが成長 スプレッド類も好調に推移」
『日経ビジネス』 (1706), 80-83, 2013-09-09
「低糖質食品(アサヒビール、キリンビール、月桂冠、ローソンなど) 『ビール腹』なんて怖くない」
p.82-83に食品の糖質削減についても記述あり。
『コンビニ』 12(10), 102-104, 2009-10
太田 美和子
「新連載 マーケットを読む 缶コーヒー--「微糖・無糖」が拡大、若年層開拓で市場活性化」
『ジェトロセンサー』 63(746), 63, 2013-01
広木 拓
「ラゴス 低糖・低カロリー飲料 (新年特集 2013年 キーワードで世界を巡る ビジネスのヒント60) -- (中東・アフリカ)」
日本でのことではないが、「低糖・低カロリー飲料が人気だ」とあり。
『日経消費ウオッチャー』 (23), 24-29, 2010-11
「お取り寄せスイーツ・菓子・甘さ控えめが人気」
<2>
商用データベース「日経BP記事検索サービス」で検索
キーワード
「甘さひかえめ」=2件
「甘さ控えめ」=105件
「微糖」=40件
「低糖」=98件数
(2015年11月18日現在)
商用データベース「日経テレコン21」で過去1年を検索
キーワード
「甘さひかえめ」=136件
「甘さ控えめ」=170件
「微糖」=167件
「低糖」=179件
(2015年11月18日現在)
<3>
当館所蔵資料の紹介
『食品トレンド 2014〜2015』
p.40-47「国民栄養調査」の中のp.41「食品群別摂取量の年次推移」のうち、「砂糖・甘味料類」の数値は1975年、1985
年、1990年、1995年、2000年、2005年、2010年、2012年と、年々減少している。
p.373「業界別動向・実勢グラフ 砂糖」には、「砂糖市場は近年、新甘味料へのシフト化に加え、『糖類ゼロ』に代表される砂糖不使用製品が浸透するなど厳しい状況が続いている」とある。
『食生活データ総合統計年報 2014』
p.303-「第5章 菓子・飲料・種類に関する意識」
p.325-「16.お菓子」
p.326「図表 5-16-6 新食品や限定品お菓子の種類別:買いたくなるキーワード」
「クッキー・ビスケット」「チョコレート菓子」「ケーキ」「プリン」「アイスクリーム」の全品目において、26あるキーワード中、「甘さ控えめ」は上位3位に入っており、「カロリー控えめ」も「ケーキ」以外は上位3位に入っている。
『食生活データ総合統計年報 2013』
p.137-「第3章 食材・料理・食事」
p.142-「2.食料品の消費動向」
p.142「図表3-2-1 現在の食の志向の推移」、「図表3-2-2 今後の食の志向の推移」、「図表3-2-3 年代別:現在の食の志向の推移」のいずれにおいても、「健康志向」が高い数値を示している。(ただし若年層では、「経済性志向」や「簡便化志向」のほうが上回っている。)
p.261-「第5章 幼児・子ども・若者・高齢者の食生活」
p.314-「15.シニア層の商品志向」
p.314「図表5-15-1 年代別、10年前と比べ、食に関する傾向はどう変化したか(複数回答)」で、60代・70代の60%超が「味が薄めの食品や食事を選ぶようになった」と「低カロリーの食品や食事を選ぶようになった」を選んでいる。
p.315「図表5-15-5 加工食品を選ぶ時のポイント(複数回答)」でも、60代・70代の40%超が「味付けが薄いもの」を、35%超が「塩分・糖分・カロリー調整されたもの」を選んでいる。
p.318-「16.団塊の世代の食生活」
p.319「図表5-16-14 食事で気にかけている成分」で、「塩分」、「脂肪分」、「コレステロール」には劣るものの、「毎日の食事で糖分を気にかけている」と回答したのが60%を超えている。(2000年調査)
『日経産業新聞』 2013年7月1日
p.6「糖質抑えた食品多彩に : 『楽しめる味』と両立課題 (トレンド分析)」
などは、甘さを控えるというより食感を損なうことなく糖質を抑える方向を紹介している。
『食糧年鑑 2013年度版[1]』
p.121-「糖類・菓子・パン」
p.123「ジャム」では、「甘さを控えたものが人気だ」とある。
『デザート市場白書 [2012]』
p.3-4に、チルドデザートについて、「ヘルシーさっぱり路線と濃く味のある『本物』路線に移りつつある」「これまで『甘さ控えめ』を健康志向を背景に訴求したものがほとんどだったが、消費者の選択肢は多方面に」などの記述がある。
『食生活・食意識関連マーケティングデータ白書 2009年版』
p.377「図表II-10-8-8 糖質オフやカロリーオフ商品を購入したことがありますか?(複数回答)」では、60%超の「発泡酒」をトップに、「清涼飲料」「チューハイ・カクテル」「ビール」「お菓子」と続いている。
[事例作成日:平成27年11月18日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- Chain store age ダイヤモンド・フリードマン社 ダイヤモンド・フリードマン社 45(9)<1047>(2014.5.15) (p.92-93,95)
- 日経ビジネス 日経BP社 日経BP社 1706 (p.80-83)
- 月刊コンビニ 商業界 12(10-12)<110-112> (p.102-104)
- ジェトロセンサー 日本貿易振興機構 63<746> (p.63)
- 食品トレンド 2014〜2015 日本食糧新聞社 2014.7 (p.41, p373)
- 食生活データ総合統計年報 2014 三冬社 2014.2 (p.326)
- 食生活データ総合統計年報 2013 三冬社 2013.2 (p.142, p.314, p.315, p.319)
- 日経産業新聞 日本経済新聞社 日本経済新聞社 1973.10- (2013年7月1日 p.6)
- 食糧年鑑 2013年度版[1] 日本食糧新聞社 2013.4 (p.123)
- デザート市場白書 [2012] 日本マーケティング・レポート(制作) 2012.9 (p.3-4)
- 食生活・食意識関連マーケティングデータ白書 2009年版 日本能率協会総合研究所∥編集 日本能率協会総合研究所 2009.1 (p.377)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- ビジネス
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000184381