レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年02月22日
- 登録日時
- 2021/02/24 16:13
- 更新日時
- 2021/02/24 16:13
- 管理番号
- R1004353-46
- 質問
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解決
関西では今川焼のことを「御座候」と呼ぶと聞いたがなぜか。また、他にどのような呼び名があるのかも知りたい。
- 回答
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【「御座候」の由来】
「御座候」とは商品名であり、もともとは今川焼を売っていた店の名前である。兵庫県姫路市の和菓子屋「御座候」で今川焼(関西では「回転焼」の呼び名が主流)を売り出したところ、客から「御座候ください」と言われるようになり、そのまま商品名となったのが呼び名として定着したらしい。
○練馬区所蔵の関連資料
・『新聞社も知りたい日本語の謎』p25~ *今川焼についての項目に名前の記載あり。商品名であることが書かれている。
・『47都道府県・和菓子/郷土菓子百科』p213~ *近畿地方・兵庫県のページに記載あり。
・『日本銘菓事典』p186 *兵庫県の銘菓の中に「御座候」と記載あり。
○データベースで「御座候」を検索すると以下のような記事がヒット
・2009年3月4日 朝日新聞 朝刊 *「(モノ物語)御座候 関西を代表する回転焼き」
・2017年1月23日 朝日新聞 夕刊be *「(へぇな会社)御座候 カレッジで深める熱い小豆愛」
【他の呼び名について】
「今川焼」という名前は、江戸時代の中頃、龍閑川にかかっていた今川橋(現在の千代田区鍛治町1丁目辺り)のたもとで売られていたことが由来とされている。関東中心に今川焼と呼ばれ、全国的には「大判焼」、関西方面では「回転焼」「太鼓焼」と呼ばれることが多い。他、「御座候」のような商品名が定着したものも多数ある。
○練馬区所蔵の資料
・『新聞社も知りたい日本語の謎』p25~ *今川焼の項目に「回転焼き」「大判焼き」「太鼓焼き」の他、静岡の「黄金まんじゅう」、鹿児島の「ほうろくまんじゅう」などが挙げられている。
・『日本全国地図の謎』p108 *上記の他、「二重焼き」「太閤焼き」「甘太郎焼き」といった名前が挙げられている。
○データベースで検索したところ以下の記事がヒット
・2019年1月20日 朝日新聞 朝刊 *「(発掘ご当地食)「東海道」免許皆伝の味、焼印とともに【名古屋】」名古屋のスーパーマーケットで「東海道」という名前で売られていることが紹介されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000294109