レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年10月16日
- 登録日時
- 2022/11/02 13:36
- 更新日時
- 2022/11/02 13:39
- 管理番号
- いわき総合-地域689
- 質問
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未解決
いわき市小川町上小川牛小川に「木火土金水」と彫られた石碑がある。この石碑について、以下の2点がわかる資料はないか。
①何のために建てられたのか
②似たような石碑は福島県内にあるのか
石碑には他にも文字らしき跡あり。高さ2m、幅中央80cmほど。1915年頃、磐越東線(平~郡山)を新設する時に出てきたらしい。
- 回答
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当館所蔵の資料を調査しましたが、①・②について記述のある資料は確認できませんでした。
なお、お問い合わせいただいた石碑と思われる新聞記事が確認できましたので、ご紹介します。
【資料①】『いわき民報』平成12年(2000年)3月7日(火)9面 「アカヤシオの谷から ◇36◇」
記事によると、この石碑について地域の方が話した内容は以下のとおりです。
・ここ(夏井川の支流・中川)に一枚の板の橋をかける時、近くの家の大ばっぱさんが川に石が沈んでいるのを夢に見た。それで取り出して、ここに建てた。
・時期は明治ごろ
その場所に建っているいわれは以上のとおりですが、建てられた目的や、地域の生活にどう絡んでいたのかはわからなかったそうです。「道端の文化財を調査した本にも類似の石碑は載っていなかった」とあります。
ただ、彫られた字から、記事では陰陽道の「陰陽五行説と関係があるのではないか」としています。
- 回答プロセス
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上記調査のとおり
なお、以下の資料には記述が確認できませんでした。
・『写真で綴るいわきの講と野仏』[K-186-ク-・1110035506]
・『福島県の山岳信仰』[K-188-フ-・1112122542]
・『郷土誌 小川小学校 昭和7年(福島県訓令第2号)』[K-210.1-1-キ-S・1112113426]
・『石城地区の碑文による文化の考察』[AL-210.0-1-シ-・1112225212]
・『私たちのふるさと 小川郷土史』[K-291-オ-・1110094180]
・『近代いわき経済史考』[K-332-サ-・1110055041]
・『いわきの伝説と民話』[K-388-イ-・1111904387]
・『磐城地方の石に関する民間伝説』[K-388-イ-・1110066907]
・『磐城伝説抄』[K-388-イ-・1110066931]
・『写真で綴るいわきの伝説』[AL-388-ク-・1110746367]
・『磐越東線ものがたり』[K-686-ワ-・1112166259]
- 事前調査事項
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・『江戸近世暦』[-449.8-エ-・1115351734]
・『日本の暦』[-449.8-オ-・1110392972]
・『暦大全』[-148.5-ヤ-・1115435362]
・『暦の大事典』[R-449.0-コ-・1114225061]
・「沖縄市役所公式ホームページ」(最終アクセス:2022/10/27)
「沖縄市の文化財紹介」>「池原」のページに「木火土金水碑」が掲載されています。こちらは「当間重陳(伊地知太郎右衛門)が鳩目銭の鋳造を記念して明暦3(1657)年に建てたと考えられる」とのこと。
(https://www.city.okinawa.okinawa.jp/k063/sportsbunka/hakubutsukan/kyoudohakubutsukan/134/1138/1140.html)
- NDC
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- 相法.易占 (148 9版)
- 参考資料
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- 【資料①】『いわき民報』[K-071-イ-2000・1114107095]
- キーワード
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- 石碑
- 陰陽道
- 五行
- 木火土金水
- 小川
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000323314