レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年07月
- 登録日時
- 2010/07/20 11:23
- 更新日時
- 2010/07/20 11:23
- 管理番号
- 2010-37
- 質問
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解決
第百十二国立銀行の設立の経緯、頭取名、資本金、本店の所在地など、設立当時のことについて知りたい。同行は明治時代に消滅してしまったらしいので、詳しいことがわからない
- 回答
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○沿革
・明治11年・・・第百十二国立銀行創立
・明治31年・・・営業満期国立銀行処分法により私立銀行として営業継続、(株)第十二銀行と改称
・明治33年・・・任意解散
(出典): 銀行変遷史データベース
○資本金と所在地
設立当時の状況はわからないが、「銀行総覧 第一回(明治28年6月末現在)」(大蔵省、明治29) によると、資本金は10万円、本店所在地は日本橋区坂本町。
(そのほか「日本橋區史 第三冊」(東京市日本橋區役所、大正5) p.807 にも同内容の記載あり)
○頭取
田中平八(天保5-明治16)・・・「天下の糸平」「兜町の飛将軍」という異名をもつ生糸取引で財を成した人物で、第百十二国立銀行および合資会社田中銀行を創立。
(出典): 「財界物故傑物傳 下巻」(實業之世界社、昭和11) p.16~20
○そのほか、設立当時の情報ではないが、頭取関連では、以下のような記述あり。
・「銀行通信録 第20号」(明治20年7月) p.61・・・田中菊次郎頭取が死去
・「銀行通信録 第21号」(明治20年8月) p.54・・・田中平八が頭取就任
・「新聞集成明治編年史 第6巻(明治18~20年)」 p.505・・・「田中菊次郎死去し田中平八が頭取就任:第百十二と田中銀行」
なお、上記の明治20年8月に頭取就任した田中平八(慶応2年生まれ)は、創立者田中平八(天保5-明治16)の長男。
(出典): 「新聞集成明治編年史 第6巻(明治18~20年)」 p.269「天下の絲平追憶會」(※先代の頭取田中菊次郎も同氏の子息(次男?)と思われるが、この記事では「菊二郎」とされているため、確証は取れず)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 金融.銀行.信託 (338)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000069259