レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/05/14
- 登録日時
- 2019/03/08 00:30
- 更新日時
- 2019/03/09 10:10
- 管理番号
- 所沢新所-2018-011
- 質問
-
解決
「ヒロハのへびののぼらずの木」という植物の名前の由来や写真が載っている資料を見たい。
- 回答
-
「ヒロハのへびののぼらずの木」に該当する名称は「ヒロハヘビノボラズ」「ヒロハノヘビノボラズ」が確認できました。以下の資料に名前の由来の記載や、写真の掲載があります。
「ヒロハヘビノボラズ」
〇『新牧野日本植物圖鑑』 牧野富太郎/原著 大橋広好/編 邑田仁/編 岩槻邦男/編 北隆館 2008年
〇『樹木の名前』 高橋勝雄/解説 長野伸江/解説 茂木透/写真 松見勝弥/絵 石井誠治/監修 山と渓谷社 2018年
〇『樹木大図鑑』北隆館 1991年
- 回答プロセス
-
1.所蔵資料の内容確認
「ヒロハのへびののぼらずの木」をキーワードに所蔵資料の内容を確認。
△『新牧野日本植物圖鑑』 牧野富太郎/原著 大橋広好/編 邑田仁/編 岩槻邦男/編 北隆館 2008年
p.160「ヒロハヘビノボラズ」の項目あり。「中部以北の山地に生える落葉低木で、高さは1~3mぐらいである。幹は直立して密に分枝し、枝は細長で稜角があり、灰色をしており、毛はなく、3岐した大形の鋭い刺がある」「〔日本名〕広葉蛇上らずで、他のヘビノボラズと比べると葉が広いからである。」と記載あり。
また、同ページに「ヘビノボラズ」の項目あり。「〔日本名〕蛇上らずは、枝に刺があるので蛇でさえのぼれないという意味」と記載あり。写真の掲載はなし。
〇『日本山野草・樹木生態図鑑』 浅野貞夫/編 桑原義晴/編 全国農村教育協会 1990年
p.292「ヒロハノヘビノボラズ」の項目あり。「和名は枝に刺があってあって、蛇ものぼれない意味といわれる。」と記載あり。写真掲載あり。
〇『樹木の名前』 高橋勝雄/解説 長野伸江/解説 茂木透/写真 松見勝弥/絵 石井誠治/監修 山と渓谷社 2018年
p.427「ヒロハヘビノボラズ」の項目あり。「ヘビノボラズの名は、葉の下に鋭い刺があり、ヘビも上らないだろうという意味で名づけられた。」と記載あり。写真掲載あり。
2.後日調査による追加資料
〇『樹木大図鑑』北隆館 1991年
p.104「ヒロハヘビノボラズ」の項目あり。「ヘビノボラズの名は枝にとげがあって蛇ものぼれないの意味で、それに比べ、葉の幅が広いので呼んだ。」と記載あり。花枝、果序の写真掲載あり。
3.記載のなかった資料
×『草木名の語源』 江副水城/著 鳥影社 2018年
×『樹木ガイドブック』 上原敬二/著 朝倉書店 2012年
×『野山の樹木』 姉崎一馬/著 姉崎エミリー/著 山と溪谷社 2012年
×『世界大百科事典 24』 平凡社 2007年
×『花と木の名前事典』 金田初代/文 金田洋一郎/写真 西東社 2014年
- 事前調査事項
-
質問者が旅行の際に見かけ、ガイドに尋ねたところ、現地の人間は「ヒロハのへびののぼらずの木」と呼んでいるとの回答を得たとのこと。
- NDC
-
- 植物学 (470 9版)
- 森林立地.造林 (653 9版)
- 参考資料
-
- 日本山野草・樹木生態図鑑 シダ類・裸子植物・被子植物<離弁花>編 浅野貞夫/編 全国農村教育協会 1990.8 470.38 4-88137-039-1
- 樹木の名前 高橋勝雄/解説 山と溪谷社 2018.3 653.2 978-4-635-07040-9
- 樹木大図鑑 北隆館 1991.4 653.2 4-8326-0245-4
- キーワード
-
- ヒロハノヘビノボラズ
- メギ科
- 樹木
- 植物
- ヒロハベビノボラズ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000252743