レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年10月22日
- 登録日時
- 2021/02/13 16:17
- 更新日時
- 2021/04/30 10:25
- 管理番号
- 京歴-572
- 質問
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明治・大正時代に活動した京都の洋画家・大八木一郎について知りたい。
- 回答
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『白馬会:明治洋画の新風』(①)p.149に、大八木一郎の作家解説が載っている。
これによると大八木一郎は、明治2(1869)年京都市下京区生まれ。京都府画学校(現・京都市立芸術大学)に学んだが、学校と学生との間で起こった議論が元で退学処分となった。その後東京美術学校西洋画科選科に入学し、卒業後は三重県立第一中学校、私立真宗勧学院、岐阜県立東濃中学校に美術教師として勤務するが、以後の消息や没年は不明である。
p.98には大八木の水彩画「風景」がカラーで掲載されている。
『20世紀物故洋画家事典』(②)p.65に、大八木一郎の項目あり。
『京都洋画のあけぼの』(③)pp.135-136に作家解説、p.57に水彩画「風景」がカラーで掲載。
『京都府人物・人材情報リスト,2019 第3巻』(④)p.1592に略歴あり。
『近代日本アート・カタログ・コレクション,14 白馬会 第2巻』(⑤)p.111に「湖邊」のモノクロ図版掲載。
- 回答プロセス
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当館の蔵書検索システムでキーワード「大八木一郎」を検索したが、該当する資料は出てこなかった。
閲覧室の絵画事典(日本十進分類法(NDC)720)、洋画(同723)、人名事典(同281)の棚を調べ、②③④に大八木一郎に関する情報が掲載されているのを見つけた。
②の参考文献として紹介されていた①を調べた。
①p.149の解説で、大八木が白馬会展覧会の4回~9回まで出展していたことがわかったので、『近代アート・カタログ・コレクション,13-14』(⑤)で確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 洋画 (723)
- 参考資料
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- ①『白馬会:明治洋画の新風』石橋財団ブリヂストン美術館[ほか]編集 日本経済新聞社 1996 (当館請求記号:||723.1||H19||)
- ②『20世紀物故洋画家事典』岩瀬行雄編 油井一人編 美術年鑑社 1997 (当館請求記号:||720.28||I96||)
- ③『京都洋画のあけぼの』京都文化博物館学芸第一課編集 京都文化博物館 1999 (当館請求記号:K1||723.1||Ky6||)
- ④『京都府人物・人材情報リスト,2019 第3巻』日外アソシエーツ株式会社編 日外アソシエーツ(制作) 2014 (当館請求記号:K0||281.62||Ky6||3)
- ⑤『白馬会,第2巻 明治35年~38年(近代日本アート・カタログ・コレクション;014)』ゆまに書房 2001 (当館請求記号:||706.9||A53||14)
- キーワード
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- 大八木一郎
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000293809